スワイダー県では、スワイダー24(2月27日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。
また、スワイダー市でデモを続ける活動家らのゼネストの呼びかけに呼応するかたちで、シャフバー町沿線の首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ街道、カナワート市の街道、マズラア町の街道、クライヤー町の入口、スワイダー市内の幹線道路などでタイヤを燃やされ、通行が遮断された。
道路を封鎖する活動家らは、救急車輛、学生・生徒の通行は認めているという。
また、スワイダー市の農業技師組合の前で活動家数十人が抗議デモを行い、組合の活動へのバアス党の介入拒否を訴える一方、一部の活動家がバアス党スワイダー支部東部支局を襲撃した。
東部支局襲撃は、バアス党スワイダー支部のメンバーが県内での組合関係の会議に出席したのを受けたもの。
一方、SANA(2月27日付)が治安筋の話として伝えたところによると、関係当局が、県南部の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者多数を逮捕、その自白に基づいて、兵站地点と武器弾薬の保管場所として使用されていた倉庫を発見、大量の武器弾薬を押収した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で軍事情報局のメンバー1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。
AFP, February 27, 2024、ANHA, February 27, 2024、‘Inab Baladi, February 27, 2024、Reuters, February 27, 2024、SANA, February 27, 2024、SOHR, February 27, 2024、Suwayda 24, February 27, 2024などをもとに作成。
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