レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はラマダーン月が始まったのに合わせてマナール・チャンネル(3月14日付)を通じてビデオ演説を配信した。
ナスルッラー書記長の演説の骨子は以下の通り:
ガザ地区を支援する諸戦線はこの聖なる月を通じて協力にその存在を示すことになるだろう。
抵抗運動はこれまでのところ敵がレバノンで戦争を行うことを思いとどまらせている。
イスラエル軍はガザ、レバノン、そしてレバノンで消耗している…。イスラエルの国防大臣と参謀総長は北部戦線で自国の兵士が多大な損害を被ったと述べている。
イスラエルは北部戦線での損失を隠ぺいし続けている。
この戦線は軍事、経済といったさまざまなレベルで敵に圧力をかけている。
レバノンとイエメンにおける支援戦線は継続し、イラク・イスラーム抵抗はイスラエルに無人航空機(ドローン)とロケット弾を送り続けるだろう。
バイデン(米大統領)に戦争を止める能力がないなどと誰が信じているのか? 彼は武器の供給を停止するか、国連安保理での行動を妨害するのを抑えることで、そうすることができる。
お前(ベンヤミン・ネタニヤフ首相)がラファに行ったとしても、戦争には負ける…。これまでの虐殺にもかかわらず、ガザの人民はお前には屈服しない。ガザの人民は今も抵抗を続けている…。ハマースが敗北したら、お前は誰と交渉するというのか? ハマースは抵抗枢軸全体を代表して交渉しているが…、お前は交渉の成果を阻止しようとしている。
ボールがハマース側にあるというのは本当ではない…。攻撃を停止することは交渉を行ううえでの合理的な目標となる。
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レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、3月14日の戦果について以下の通り発表した。
東部地区
午後3時15分、占領下カフル・シューバー丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。
午後3時15分、カフル・シューバー丘陵地帯のルサイサート・イルム陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。
午後8時30分、バイヤード・バリーダー陣地近くに集結するイスラエル軍部隊を砲撃し、兵士を負傷させる。
西部地区
午後3時35分、マルキヤ入植地内のイスラエル軍部隊を砲撃し、兵士を負傷させる。
午後5時10分、カランティナ丘一帯に集結するイスラエル軍部隊を攻撃し、直接の損害を与える。
午後10時15分、ラーヒブ陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊を砲撃し、兵士を負傷させる。
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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。
午後6時47分、レバノンからマルキヤ入植地地域への多数の砲撃を数時間にわたって確認。イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、ナークーラ村地域にあるヒズブッラーの軍事複合施設複数ヵ所を攻撃、砲兵部隊もハムール渓谷地域を砲撃し脅威を排除。さらにヤールーン村地域のヒズブッラーのテロ・インフラも攻撃。
AFP, March 14, 2024、ANHA, March 14, 2024、‘Inab Baladi, March 14, 2024、Qanat al-Manar, March 14, 2024、Reuters, March 14, 2024、SANA, March 14, 2024、SOHR, March 14, 2024などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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