イスラエルのアルマー研究教育センターは26日の正体不明の航空機によるダイル・ザウル県各所へのイスラエルの爆撃は、イランによるヨルダン川西岸への武器密輸の試みに向けたメッセージだったと分析(2024年3月27日)

イスラエルのアルマー研究教育センターは、26日の正体不明の航空機によるダイル・ザウル県各所への爆撃に関して、ブーカマール市、サーリヒーヤ町、マヤーディーン市、ダイル・ザウル市内のイラン・イスラーム革命防衛隊の標的約10ヵ所を標的としたものだとしたうえで、その規模、そしてイスラエル軍が実施したという点で比較的稀有なこの攻撃だったとの見方を示した。


複数筋の情報によると、爆撃では、武器貯蔵施設複数ヵ所、指揮所複数ヵ所、イラン・イスラーム革命防衛隊とシーア派民兵の幹部が会合を開いていたダイル・ザウル市内の住居1棟が標的となった。

イスラエルのアルマー研究教育センターは、この爆撃に先立ち、イラン・イスラーム革命防衛隊第400部隊、司令官のジャワード・ガファーリー、ゴドス軍団の特殊任務部隊(第18840部隊、ヤズダーン・ミール(サルダル・バーゲリー)が後援)が、シリア南部、そしてヨルダン経由でヨルダン川西岸に武器を密輸しようとしていたとしたうえで、爆撃は、①ヨルダン川西岸への武器供与の試みの文脈のなかでイランにメッセージを送ること、②シリアとレバノンにおける武器密輸インフラに混乱と損害を与えること、が目的だったと結論づけている。

AFP, March 27, 2024、Alma Research & Education Center, March 27, 2024、ANHA, March 27, 2024、‘Inab Baladi, March 27, 2024、Reuters, March 27, 2024、SANA, March 27, 2024、SOHR, March 27, 2024などをもとに作成。

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