ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍は、レバノンのヒズブッラーが本部として使用しているクサイル市のナービガ・ズブヤーニー学校を爆撃、これによってレバノン人メンバー4人とシリア人2人が死亡した。
複数筋によると、イスラエル軍の無人航空機1機が、車輛1台がレバノンからジュースィーヤ国境通行所を経由してシリア領内に入り、クサイル市の本部に向かったことを受けて爆撃を行ったという。
イスラエル軍はまた、ヒムス市南東部のアウラース地区にあるガソリン・スタンド近くの1ヵ所を含む2ヵ所爆撃し、17人が負傷した。
同地区には、「イランの民兵」が使用しているとされる「イブン・ハイサム・キャンプ」として知られるキャンプがある。
アラビア語版スプートニク(5月20日付)の特派員は、シリア軍防空部隊がイスラエル軍の攻撃に対して迎撃、市内周辺で複数回の爆発が発生、これにより1人が死亡、9人が負傷したと伝えた。
一方、『ワタン』(5月20日付)は、ヒムス市南部へのイスラエル軍の攻撃で1人が死亡、4人が負傷したと伝えた。
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また、ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機が、シリア政府支配地から占領下のゴラン高原上空に潜入しようとした無人航空機複数機を迎撃、その際同県西部農村地帯に超低空で侵入した。
これに関して、イスラエル軍は午後11時32分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が、シリアからイスラエルに接近する不審な空中標的1つを迎撃することに成功したと発表した。
発表によると、標的はイスラエル領内(占領下ゴラン高原領空)には侵入できず、イスラエル国内での負傷者もなかった。
発表によると、これを受けて、イスラエル軍海軍と空軍が連携して、イスラエル東方から飛来した空中標的2つをサール4.5型ミサイル艇とジェット戦闘機複数機で撃破することに成功した。
これらの標的もイスラエル領内には侵入しなかった。
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シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、5月に入って6回目、今年に入って40回目(うち28回が航空攻撃、12回が地上攻撃)で、これにより81あまりの標的が破壊され、軍関係者137人が死亡、57人が負傷しているという。
同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。
イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):21人
レバノンのヒズブッラーのメンバー:24人
イラク人:12人
「イランの民兵」のシリア人メンバー:30人
「イランの民兵」の外国人メンバー:10人
シリア軍将兵:40人
また、民間人も12人が死亡、20人あまりが負傷している。
攻撃の県別内訳は以下の通りである。
ダマスカス県、ダマスカス郊外県:18回
ダルアー県:13回
ヒムス県:4回
クナイトラ県:3回
タルトゥース県:1回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:1回
AFP, May 20, 2024、ANHA, May 20, 2024、‘Inab Baladi, May 20, 2024、Reuters, May 20, 2024、SANA, May 20, 2024、SOHR, May 20, 2024、Sputnic Arabic, May 20, 2024、al-Watan, May 20, 2024などをもとに作成。
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