シリア軍は、ロシア空軍の支援を受けて、米占領下のヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に至る南東部の砂漠地帯でダーイシュを掃討するための大規模軍事作戦を開始(2024年6月6日)

スプートニク・アラビア語(6月6日付)によると、シリア軍は、ロシア空軍の支援を受けて、米軍(有志連合)の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に至る南東部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)を掃討するための大規模軍事作戦を開始した。

作戦には、スハイル・ハサン准将が司令官を務めるシリア軍第25特殊任務師団、アサド大統領の弟が実質的な司令官を務める第4(機甲)師団、共和国護衛隊が参加、またMi-24攻撃ヘリコプターが投入され、シリア・ロシア両軍による航空支援を行われる。

これに関して、シリア人権監視団は、ロシア軍戦闘機複数機がヒムス県とダイル・ザウル県の砂漠地帯各所で、ダーイシュのスリーパーセルの拠点を狙って爆撃を実施したと発表した。

また、同監視団によると、ダーイシュのスリーパーセルに属すと見られる武装集団がヒムス県のジュッブ・ジャッラーフ町南東のアブー・イルヤー村で羊飼いを襲撃、6人を殺害した。

この武装集団はまた、シリア軍部隊と交戦し、兵士1人を殺害、2人を負傷させた。

AFP, June 6, 2024、ANHA, June 6, 2024、‘Inab Baladi, June 6, 2024、Reuters, June 6, 2024、SANA, June 6, 2024、SOHR, June 6, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

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