国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、26日午後11時40分頃、イスラエル軍が占領下ゴラン高原方面から、南部地区の複数ヵ所を狙って攻撃を行い、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、一部を撃破するも、軍関係者2人が死亡、1人が負傷、若干の物的損害が生じたと発表した。
教育省は27日に声明を出し、26日夜のイスラエル軍による爆撃によって、ダマスカス郊外県のフジャイラ村にあるクナイトラ県教育局が所轄する学校2ヵ所(殉教者ファイサル・ムハンマド第1学校、殉教者アブドゥッラフマーン・フーダ学校)のドア、窓ガラス、家具が損害を受けたと発表、写真を公開した。
SANA(6月27日付)が伝えた。
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一方、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町一帯の複数ヵ所を爆撃、激しい爆発が確認された。
イスラエル軍の攻撃に対して、シリア軍防空部隊がミサイルでの迎撃を行った。
この攻撃で、サイイダ・ザイナブ・モスク(廟)から700メートルほどの距離にあるレバノンのヒズブッラーの建設ジハード機構のサービス・センターの車輛集結拠点が狙われ、アレッポ県ヌッブル市出身の高齢の女性1人、ヒズブッラーとともに活動するシリア人1人と外国人1人の計3人が死亡、11人が負傷、複数の車輛が破壊された。
また、シリア軍防空部隊が発射した地対空ミサイルの破片が落下し、民間人複数人が頭を負傷したという。
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シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、6月に入って5回目、今年に入って48回目(うち35回が航空攻撃、13回が地上攻撃)で、これにより97あまりの標的が破壊され、軍関係者174人が死亡、80人が負傷しているという。
同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。
イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):23人
ヒズブッラーのメンバー:40人
イラク人:15人
「イランの民兵」のシリア人メンバー:44人
「イランの民兵」の外国人メンバー:11人
シリア軍将兵:41人
また、民間人も14人(女性3人と子供1人を含む)が死亡、32人あまりが負傷している。
攻撃の県別内訳は以下の通りである。
ダマスカス県、ダマスカス郊外県:19回
ダルアー県:14回
ヒムス県:7回
クナイトラ県:5回
タルトゥース県:2回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:2回
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シリア人権監視団によると、6月30日に死亡した女性の夫も死亡した。
AFP, June 27, 2024、ANHA, June 27, 2024、‘Inab Baladi, June 27, 2024、Reuters, June 27, 2024、SANA, June 27, 2024、SOHR, June 27, 2024、June 30, 2024などをもとに作成。
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