ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はアズィーズ部隊司令官のムハンマド・ニウマ・ナースィル氏暗殺への報復として、イスラエル領内をミサイル200発以上などで攻撃(2024年7月4日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月4日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)シャブアー農場に対する砲撃で民間人女性1人が負傷したことへの報復として、クファー・ブルム(キブツ)に配置されているイスラエル軍部隊に対してカチューシャ砲数十発を発射。

(時刻明示せず)前日のスール市フーシュ地区でのヒズブッラーのアズィーズ部隊司令官のムハンマド・ニウマ・ナースィル氏への暗殺攻撃への報復として、アイレット・ハショハル(キブツ)の第91師団司令部、カツァフィア兵舎の第7機甲旅団司令部、ガムラ遺跡の第7旅団所属機甲代替司令部、ナファフ基地の第210師団(ゴラン師団)司令部、ヤルデン基地の第210師団砲兵中隊司令部を200発以上のミサイルで攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、アイレット・ハショハルの第91師団司令部、カツァフィア兵舎の第7機甲旅団司令部、ダド基地の北部地区司令部、ミシャル・ハイメク(キブツ)の北部地区諜報基地、マアレ・ギルボア(キブツ)の第810ヘルモン旅団司令部、エラニア入植地の第146師団常設基地、シャラーガ基地のゴラン旅団本部、イゴズ特殊部隊を自爆型無人航空機複数機で攻撃。

午前10時55分、占領下カフルシューバー丘陵地帯のルワイサート・イルム陣地をブルカーン重ロケット砲1発で攻撃し、直接の損害を与える。

午前11時00分、マルジュ陣地をブルカーン重ロケット砲1発で攻撃し、直接の損害を与える。

午前11時00分、バグダーディー陣地をブルカーン重ロケット砲1発で攻撃し、直接の損害を与える。

午前12時15分、バイヤード・バリーダー陣地をブルカーン重ロケット砲1発で攻撃。

午後4時30分、メトゥラ町のスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)フーラー村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するアダミット(キブツ)の建物1棟を攻撃し、直接の損害を与え、兵士らを殺傷。

**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前6時52分、ジェット戦闘機複数機がシーヒーン村、ブラート村のヒズブッラーの軍事施設、テロ・インフラなどを攻撃。またイスラエル軍兵士はシャブアー農場地域で発砲し、脅威を排除。

午前12時20分、レバノンからイスラエル北部に多数の飛翔体が飛来し、多連装ミサイルが一部の標的と飛翔体を撃破、UAV複数機が墜落し、火災が発生。

午後2時12分、イスラエル北部で本日早く警報が発令され、約200の飛翔体、20以上の不審な航空標的がレバノンからイスラエル領内に侵入するのを確認、多連装ミサイルとジェット戦闘機複数機でこれら多数を撃破。また、ラーミヤー村、フーラー村地域でヒズブッラーの軍事施設を攻撃。

午後5時53分、カンタラ村、ラッブ・サラースィーン村、ダイル・スィルヤーン村、タッルーサ村、ナークーラ村地域でヒズブッラーの軍事施設を攻撃。また複数ヵ所を砲撃し、脅威を排除。

午後10時2分、ジェット戦闘機複数機が数時間にわたり、マイス・ジャバル村、アイター・シャアブ村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラ、軍事施設を攻撃。

AFP, July 4, 2024、ANHA, July 4, 2024、‘Inab Baladi, July 4, 2024、Qanat al-Manar, July 4, 2024、Reuters, July 4, 2024、SANA, July 4, 2024、SOHR, July 4, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts