シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県各所で住民らがジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放、トルコでのシリア難民に対する人種差別的な暴力、シリア政府とトルコの接近に反対を訴える抗議デモ(2024年7月5日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、イナブ・バラディー(7月5日付)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安要員が抗議デモ発生を阻止するための厳戒態勢を敷くなか、同機構の支配下にあるビンニシュ市、カッリー町、アビーン・サムアーン村、イドリブ市、クールカーニヤー村で、金曜日の午後の礼拝後に、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモを行った。

デモではまた、トルコでのシリア難民に対する人種差別的な暴力、シリア政府とトルコの接近に反対の意思が表明された。

このうち、ビンニシュ市では、デモ参加者が警察部隊の車輛1輌に放火し、警官1人が負傷、またシャーム解放機構の総合治安機関が介入、デモ参加者に向けて発砲、8人を逮捕した。

抗議デモは夜間にも、タフタナーズ市、アビーン・サムアーン村、アルマナーズ市、ハザーヌー町、カフルタハーリーム町、アティマ村の国内避難民(IDPs)キャンプで発生した。

AFP, July 5, 2024、ANHA, July 5, 2024、‘Inab Baladi, July 5, 2024、Reuters, July 5, 2024、SANA, July 5, 2024、SOHR, July 5, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts