国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、イスラエル軍が本日深夜、占領下ゴラン高原方面から南部地区の軍地拠点多数とダマスカス県カフルスーサ区の住宅1棟を狙って航空攻撃を行い、シリア軍防空部隊がミサイル複数発を迎撃し、多数を撃破したものの、軍関係者1人が死亡、3人が負傷したと発表した。
この攻撃に関して、外務在外居住者省は声明を出し、イスラエルによる国際法や国際条約の無視、ガザ地区での大量虐殺犯罪に対して国際社会が沈黙を続けることは、国際憲章や国際法の重大な違反に立ち向かう国際システムの能力を損なうことになると警告した。
また、イスラエルは、シリアや地域諸国の領土を攻撃し続けることで、制御が困難で、悲惨で、予測不可能な結果をもたらしかねない深刻な事態悪化を自らもたらすとしたうえで、イスラエルの攻撃をもっとも厳しい調子で非難した。
SANA(7月14日付)が伝えた。
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シリア人権監視団によると、攻撃は、ダマスカス県カフルスーサ区の住宅1棟、首都南の防空部隊拠点複数ヵ所、ダルアー県サナマイン市近郊の第79旅団の陣地1ヵ所などを狙ったもので、シリア軍および親政権民兵の2人が死亡、6人が負傷した。
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シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、7月に入って4回目、今年に入って53回目(うち38回が航空攻撃、15回が地上攻撃)、これにより108あまりの標的が破壊され、軍関係者178人が死亡、96人が負傷しているという。
同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。
イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):23人
ヒズブッラーのメンバー:38人
イラク人:18人
「イランの民兵」のシリア人メンバー:43人
「イランの民兵」の外国人メンバー:14人
シリア軍将兵:42人
また、民間人も16人(女性3人と子供1人を含む)が死亡、36人あまりが負傷している。
攻撃の県別内訳は以下の通りである。
ダマスカス県、ダマスカス郊外県:21回
ダルアー県:14回
ヒムス県:7回
クナイトラ県:6回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:2回
AFP, July 14, 2024、ANHA, July 14, 2024、‘Inab Baladi, July 14, 2024、Reuters, July 14, 2024、SANA, July 14, 2024、SOHR, July 14, 2024などをもとに作成。
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