イスラエルのチャンネル12(7月27日付)などは、イスラエルの占領下にあるシリア領ゴラン高原のマジュダル・シャムス村のサッカー場にロケット弾1発が直撃し、9人が死亡、30人が負傷した。
TASS通信(7月27日付)、ナハールネット(7月28日付)などによると、死者はその後12人となった。
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これに関して、イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。
午後5時12分、シュトゥラ入植地で午後3時22分、飛翔体2発がレバノンから飛来したことを受けて警報発令。午後2時34分にイフタ(キブツ)地域にレバノンから敵航空機1機が飛来し、多連装ミサイルが迎撃に成功。別のUAV1機も同地に墜落。カフルカラー村地域にあるヒズブッラーの軍事施設と武器貯蔵施設にテロリストが入るのを終日確認、これを攻撃。十ビーン村、ラッブーナ村地域を攻撃し、脅威を排除。
午後7時1分、マジュダル・シャムス村地域でさきほど警報が発令、飛翔体1つがレバノンから飛来し、着弾、負傷者が発生。午後5時24分に警報が発令され、約30の飛翔体がレバノンから飛来、多連装ミサイルが多数の迎撃に成功し、一部は空地に着弾。ネヴェ・アティブ入植地地域で午後5時55分に警報発令、約10の飛翔体がレバノンから飛来、すべて空地に墜落。
午後8時18分、イスラエル軍の状況評価と諜報によると、マジュダル・シャムス村に対するロケット弾の発射はヒズブッラーが実行。
午後10時17分、イスラエル軍作戦システムの分析によると、マジュダル・シャムス村に着弾したロケット弾は、シャブアー農場北から発射。
午後10時50分、ダニエル・ハガリ報道官が以下の通り発言。「今晩、レバノンのテロ組織ヒズブッラーは、イスラエル北部のマムダル・シャムス村にある子供たちがプレーしていたサッカー場にロケット弾1発を発射。ヒズブッラーはその後、この攻撃を行っていないと世界に対して嘘をついた。これは嘘だ」。
午後11時11分、北部司令部のオリ・ゴルディン司令官は本日早く、ドゥルーズ派の指導者ムワッファク・タリーフ師と話し、イスラエル軍を代表して死亡した子供たちへの哀悼の意を示した。
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スワイダー24(7月27日付)は、ヒズブッラーが発射したロケット弾で子供らが死亡したと伝えた。
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一方、レバノン・イスラーム抵抗は午後10時3分にテレグラムのアカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて声明を出し、占領下ゴラン高原内のマジュダル・シャムス村に対してレバノンのヒズブッラーが砲撃を行ったとのイスラエルの一部メディアなどの報道について、「イスラーム抵抗は事件とまったく関係ない。この件についてのすべての虚偽の主張を断固として否定する」と発表した。
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レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月27日の戦果について以下の通り発表した。
午前7時58分、ミスカヴ・アム(キブツ)のスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。
午前8時25分、ジャルダーフ陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。
(時刻明示せず)マルカバ村に対する暗殺攻撃への報復として、イフタ(キブツ)北に配置された機甲部隊を自爆型無人航空機複数機で攻撃し、確実な損害を与える。
(時刻明示せず)マナラ入植地のスパイ・テクノロジー・システムとその周辺に展開するイスラエル軍部隊を自爆型無人航空機複数機で攻撃し、兵士らを殺傷。
(時刻明示せず)カフルカラー村に対する攻撃への報復として、イスラエル軍部隊が配置されているマナラ入植地内の建物1棟を攻撃し、直接の損害を与え、兵士らを殺傷。
午後4時40分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のサンマーカ陣地にあるスパイ設備を攻撃し、これを破壊。
(時刻明示せず)カフルカラー村に対する攻撃への報復として、ザウラ入植地にある砲台複数ヵ所をカチューシャ砲数十発で攻撃。
(時刻明示せず)同じく報復として、マアリヤ・ゴラニ兵舎のヘルモン旅団司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。
午後5時20分、同じく報復として、ラミム村(大隊司令部)をルブカーン重ロケット弾で攻撃。
(時刻明示せず)同じく報復として、マアリヤ・ゴラニ兵舎のヘルモン旅団司令部をファラク1ロケット弾1発で攻撃(第1報は午後7時29分に発表された)
(時刻明示せず)同じく報復として、ベイト・ヒレル(入植地)の平原大隊本部をカチューシャ砲数十発で攻撃。
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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員4人が死亡したと発表した。
AFP, July 27, 2024、ANHA, July 27, 2024、Channel 12, July 27, 2024、‘Inab Baladi, July 27, 2024、Naharnet, July 28, 2024、Qanat al-Manar, July 27, 2024、Reuters, July 27, 2024、SANA, July 27, 2024、SOHR, July 27, 2024、Suwayda 24, July 27, 2024、TASS, July 27, 2024などをもとに作成。
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