ダイル・ザウル県では、ANHA(8月10日付)、シリア人権監視団にによると、シリア軍と国防隊が早朝、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のブサイラ市およびその一帯のハワーイジュ・ズィヤーブ村、スブハ村、ズィーバーン村を砲撃した。
また、シリア人権監視団によると、イブラーヒーム・ハフル氏が率いる地元武装集団(部族軍)がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のズィーバーン村に潜入し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。
これにより、部族軍に所属するブージャーミル旅団の司令官を含む2人が死亡した。
戦闘はまた、ブサイラ市近郊のハウィージャト・フハイマーン村などでも激しく行われた。
こうしたなか、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団がさらなる戦闘激化に備えるかたちで、ブーライル村、トゥーブ村の住民らに対して退去を呼びかけるとともに、同地一帯に増援部隊を派遣した。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍と北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がシリア政府の支配下にあるムジャイビラ村および同地一帯でシリア軍、国防隊と激しく交戦、村とその近くに設置されているシリア軍検問所2ヵ所を制圧、シリア軍兵士3人を殺害、8人を捕捉、それ以外の兵士や国防隊メンバーを排除した。
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ダイル・ザウル地区(ダイル・ザウル県)のアカイダート部族とバッカーラ部族の名士ら、スィタール大会、ハサカ県タッル・ハミース市のアラブ人部族の部族長と名士ら、タブカ地区(ラッカ県)の部族、マアバダ(カルキールキー)町(ハサカ県)の部族の名士らなどがそれぞれ声明を出し、シリア軍、国防隊によるダイル・ザウル県のユーフラテス川東岸地域への攻撃を非難した。
また、ハサカ市(ハサカ県)では、シリア祖国党が攻撃に抗議するデモを行い、ラッカ地区およびタブカ地区(ラッカ県)、マンビジュ地区(アレッポ県)、スィッリーン町(アレッポ県)、アイン・イーサー市(ラッカ県)、カーミシュリー市(ハサカ県)でも、シリア民主軍の支持者らがデモを行った。
ANHA(8月10日付)が伝えた。
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シリア民主軍に所属するダイル・ザウル軍事評議会は声明を出し、7日以降のシリア軍、国防隊との戦闘で、シリア軍側の兵士ら25人を殺害、10人を負傷させる一方、民間人11人とシリア民主軍の兵士2人が犠牲となったと発表した。
一方、シリア人権監視団によると、4日間での戦闘による死者は、民間人16人(うち子供7人)、シリア民主軍兵士2人、シリア軍側の兵士・戦闘員8人、負傷者は民間人35人、兵士・戦闘員7人。
AFP, August 10, 2024、ANHA, August 10, 2024、‘Inab Baladi, August 10, 2024、Reuters, August 10, 2024、SANA, August 10, 2024、SOHR, August 10, 2024などをもとに作成。
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