ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県各所でシリア軍、国防隊、地元武装集団(部族軍)と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘激化を受けて、シリア民主軍と北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、シリア政府の支配下にあるハサカ市とカーミシュリー市の治安厳戒地区を包囲するなか、シリア軍がカーミシュリー市の治安厳戒地区や検問所の防御を強化するとともに、治安厳戒地区内のズヌード地区に第54中隊の戦車5輌を展開させ、シリア民主軍とアサーイシュの集結地を狙うかたちで、ズヌード地区内の建物の屋上に狙撃兵を配置した。
治安厳戒地区内での防御強化と増援部隊の配置は、シリア民主軍とアサーイシュが治安厳戒地区の封鎖と前後して捕捉されたシリア軍の准将ら20人の解放を求めて、シリア民主軍側に圧力をかけるためのもの。
AFP, August 11, 2024、ANHA, August 11, 2024、‘Inab Baladi, August 11, 2024、Reuters, August 11, 2024、SANA, August 11, 2024、SOHR, August 11, 2024などをもとに作成。
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