ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を10回攻撃する一方、アマル運動の戦闘員2人が死亡したと発表(2024年9月7日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、9月7日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)フルーン村などに対する攻撃への報復として、ネリア山のイスラエル軍基地をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午前8時15分、ハドブ・ヤールーン陣地を砲撃。

(時刻明示せず)クーニーン村などに対する攻撃への報復として、マノット入植地一帯に展開するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午後2時20分、ラーヒブ陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

午後2時45分、ミスカヴ・アム入植地のスパイ設備を攻撃し、これを破壊。

(時刻明示せず)フルーン村などに対する攻撃への報復として、ミシャル基地をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午後4時23分、マルジュ陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

午後4時40分、ベカー地方上空に飛来した、ヘロン無人航空機1機を地対空ミサイルで迎撃し、これを撃退。

午後6時00分、占領下カフルシューバー丘陵地帯のサンマーカ陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)レバノン南部に対する攻撃への報復として、アイレット・ハショハル(キブツ)の第91師団司令部を自爆型無人航空機複数機で攻撃し、複数の標的に正確に損害を与える。

**

レバノン・イスラーム抵抗はまた、アマル運動の戦闘員2人が死亡したと発表した。

**

レバノン連隊(1997年にヒズブッラーが結成した武装組織)は声明を出し、ルワイサート・イルム陣地を攻撃し、直接の損害を与えたと発表した。

レバノン連隊は7月12日にイスラエル軍への攻撃を開始していた。

**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、レバノンのヒズブッラーとの戦況について以下のような発表を行った。

午前7時44分、午前6時4分と5分にマタット入植地地域で警報が発令され、約30発の飛翔体がレバノンから飛来。イスラエル軍は前日夜のヒズブッラーの砲撃を受けて、ヤーティル村地域にあるヒズブッラーのロケット弾発射装置1基を夜間に攻撃。

午後2時7分、午後12時51分に西ガリラヤ地方で警報が発令され、約10発の飛翔体がレバノンから飛来し、一部を迎撃、一部がシュロミ町、リマン入植地地域の空き地に着弾。午後1時31分にサファドし地域で警報が発令され、約5発の飛翔体がレバノンから飛来し、空き地に着弾。イスラエル空軍は先ほど、カブリーハー村地域にあるヒズブッラーの軍事施設1ヵ所とロケット弾発射装置1基を攻撃。また、アイター・シャアブ村、カフルシューバー丘陵地帯地域を砲撃。

午後8時23分、午後7時20分と29分に上ガリラヤ地方で警報が発令され、多数のUAVがれ場音から飛来、一部が落下。イスラエル空軍がアイナーター村地域を攻撃し、ヒズブッラーのロケット弾発射装置1基を破壊。またウダイサ村、ナークーラ村、アブー・シャーシュ村、ティールハルファー村地域を砲撃。

AFP, September 7, 2024、ANHA, September 7, 2024、‘Inab Baladi, September 7, 2024、Qanat al-Manar September 7, 2024、Reuters, September 7, 2024、SANA, September 7, 2024、Sky News Arabia, July 12, 2024、SOHR, September 7, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts