アサド大統領はレバノンのナスルッラー書記長が死亡したことを受けて声明を発表:「私のメッセージは、抵抗運動の指導者の殉教に対する弔辞ではない」(2024年9月29日)

アサド大統領は、27日のイスラエル軍によるレバノンの首都ベイルート南部郊外(ダーヒヤ)のビル群に対する爆撃でレバノンのハサン・ナスルッラー書記長が死亡したことを受けて声明を出した。

声明の内容は以下の通り。

レバノンの愛国的抵抗運動へ
殉教者ハサン・ナスルッラーの家族へ
私のメッセージは、抵抗運動の指導者の殉教に対する弔辞ではない。貴方はこれまでの数十年にわたり、いかに大きな災難であろうと、これに打ち勝つ強さ、決意、そして結束力を固辞してきた。貴方は、いかに高価であろうと、正義の道を貫く以外のことを知らない闘争の学派に属している。尊い血は、正義とその大義のため以外に流されることはない。
抵抗運動はその指導者の殉教によって弱まることはなく、むしろ心と頭のなかで揺るぎなく根づくことになる。偉大な指導者たちは、その生涯において、闘争の信念、指針、そして方法を築き、去る時には、抵抗と名誉における思想体系と実践的指針を後に残す。彼らは、偶然に訪れることのない必然的な運命の時に向けてこれらを築き、その時において、教訓と結果が導出される、すなわち、彼らを我々と共にいる一時的な存在から、永遠の不滅へと昇華させる。
我々の情熱と知性のなかで、幾世代にもわたり、闘いにおける模範となる。抵抗は単なるアイデアや思想ではない。殉教者ハサン・ナスルッラーは、その記憶であり、歴史だ。彼が、いつの日か伝説になることはなく、現実をかたち作る真実を生み出す指針であり続ける。彼の心は抵抗であり、彼の本質は誇りであり、彼の指針は尊厳であり、彼の主題は解放であり、彼の尖塔は世代を超えて光を灯す。これこそが殉教者ハサン・ナスルッラーだ。
我々は、レバノンの愛国的抵抗運動が占領に対して闘争と正義の道を歩み続け、パレスチナ人民が正当な大義のために闘う際の支えであり続けると確信している。また、殉教者ハサン・ナスルッラーは、レバノンの愛国的抵抗運動を率い、シリアがシオニズム諸勢力と戦うなかで、数々の重荷を抱えながらも、シリアに寄り添ってくれたことにへの忠誠心のしるしとして、シリア国民の記憶に留まるだろう。この忠誠心のなかで、殉教者ハサン・ナスルッラーの名は永遠であり続ける。

SANA(9月29日付)が伝えた。

AFP, September 29, 2024、ANHA, September 29, 2024、‘Inab Baladi, September 29, 2024、Reuters, September 29, 2024、SANA, September 29, 2024、SOHR, September 29, 2024などをもとに作成。

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