国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、午後5時5分頃、イスラエル軍が首都ダマスカス(ダマスカス県)マッザ区で車1台を狙って航空攻撃を行い、民間人3人が死亡、3人が負傷、同地一帯の私有財産に物的損害が生じたと発表した。
シャームFM(10月21日付)、『ワタン』(10月21日付)によると、攻撃はマッザ区の東ヴィーラート地区のゴールデン・マッザ・ホテル前の車を狙って行われた。
攻撃によって、パレスチナのイスラーム聖戦機構のズィヤード・ナハーラ書記長が暗殺されたとの情報がSNSなどで拡散されたが、『ワタン』(10月21日付)は同組織のシリア事務所代表を務めるイスマーイール・サンダーウィー氏の話として、暗殺を否定した。
シリア人権監視団によると、この爆撃で死亡した3人のうち、2人は外国人で、そのうち1人はシリア軍の身分証明書を所持していた。
2人のうちの1人は、レバノンのヒズブッラーの武器調達の責任者で「アブー・ハサン」を名乗るとされる人物、もう1人は「アブー・アブドゥッラー」を名乗る護衛だという。
近くには、ハマースのヤフヤー・スンワール政治局長の弔問記帳会場もあった。
同監視団によると、22日には重傷を負っていた若い男性1人が死亡した。
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ダマスカス郊外県では、スプートニク・アラビア語版(10月21日付)、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の無人航空機1機が、バイト・ジン村の丘陵地帯一帯を狙ってミサイル2発を発射した。
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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って119回(うち97回が航空攻撃、22回が地上攻撃)となり、これにより200あまりの標的が破壊され、軍関係者259人が死亡、181人が負傷した。
同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。
イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:50人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):75人
「イランの民兵」の外国人メンバー:24人
シリア軍将兵:56人
身元不明人:1人
また、民間人も42人(イエメン人医師とその妻、3人の子供を含む)が死亡、53人あまりが負傷している。
攻撃の県別内訳は以下の通りである。
ダマスカス県、ダマスカス郊外県:47回
ダルアー県:17回
ヒムス県:30回
クナイトラ県:13回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:4回
スワイダー県:1回
ラタキア県:2回
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がイラン・イスラーム抵抗が発射した無人航空機1機を迎撃した。
無人航空機は、米軍(有志連合)の占領下にあるヒムス県のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)上空を通過し、ダルアー県上空に到達したところを迎撃され、ジャルマ村上空で撃破された。
AFP, October 21, 2024、ANHA, October 21, 2024、‘Inab Baladi, October 21, 2024、Reuters, October 21, 2024、SANA, October 21, 2024、SOHR, October 21, 2024、October 22, 2024、Sputnic Arabi, October 21, 2024などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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