トルコ軍がシリア国民軍とともに、トルコの首都アンカラ郊外にある軍需企業の施設で10月23日に発生した、PKKによると見られる銃撃への事実上の報復として、シリア北部各所を激しく攻撃(2024年10月24日)

シリア北部の北・東シリア地域民主自治局とシリア政府の共同支配地では、トルコ軍がシリア国民軍とともに、トルコの首都アンカラ郊外にある軍需企業の施設で10月23日に発生した、クルディスタン労働者党(PKK)のメンバーによると見られる銃撃(5人が死亡、22人が負傷)への事実上の報復として、激しい攻撃を実施した。

ANHA(10月24日付)によると、攻撃は以下の通り。

アレッポ県

トルコ軍はアイン・アラブ(コバネ)市を前日深夜に続いて、無人航空機複数機で攻撃し、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員3人が負傷。

トルコ軍とシリア国民軍がタッル・リフアト市および同市一帯のタナブ村、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村、シャワーリガ村、アイン・ダクナ村、マンナグ村、バイルーニーヤ村、シャイフ・イーサー村、ハルバル村、スムーキーヤ村、タッル・マディーク村、タッル・ジージャーン村、ニールビーヤ村、ラーダール村、シャッアーラ村、ヒルバト・シャッアーラ村を砲撃し、タッル・リフアト市で住民4人が死亡、10人が負傷。

トルコ軍はアイン・アラブ市に対して、無人航空機複数機で3度目となる攻撃を実施。

トルコ軍はアイン・アラブ市に対して、無人航空機複数機で4度目となる攻撃を実施、変電所を狙う。

トルコ軍はアイン・アラブ市のパン工場を砲撃。

トルコ軍はアイン・アラブ市を無人航空機1機で再び攻撃。

トルコ軍はアイン・アラブ市の変電所を再び砲撃、またシュユーフ・ファウカーニー村も砲撃。

トルコ軍はシリア国民軍とともに、マンビジュ市近郊のダンダニーヤ村、アラブ・ハサン村、アウン・ダーダート村、トゥーハール村、マシュラファト・ブワイル村、サイヤーダ村、カルト・ワイラーン村、カーウカリー村、フータ村を砲撃。

トルコ軍はタッル・スーサン村にあるサルダム・キャンプ一帯などを砲撃し、男性1人が負傷。

ハサカ県

トルコ軍はカーミシュリー市北部環状地区のアフリーン交差点近くを無人航空機1機で攻撃。

トルコ軍はカーミシュリー市のハリージュ診療所を無人航空機1機で攻撃。

トルコ軍はカーミシュリー市にあるアサーイシュ本部と拠点1ヵ所を無人航空機複数機で攻撃、隊員3人が負傷。

トルコ軍はアームーダー市の変電所を狙って砲撃。

トルコ軍はマーリキーヤ(ダイリーク)村近郊のカラ・ジューフ山を無人航空機複数機で攻撃、またミールカー・ミーラー村を砲撃。

トルコ軍はカーミシュリー市の穀物サイロを無人航空機複数機で攻撃。

トルコ軍はマーリキーヤ市、同市近郊のタブカ村、カリー・ファラー村を無人航空機複数機で攻撃。

トルコ軍はカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市北のサイーダ石油ステーションを戦闘機複数機で爆撃。

トルコ軍はスワイディーヤ・ガソリンスタンド/ガス工場を砲撃し、8人が死亡。

トルコ軍はカーミシュリー駅を無人航空機1機で攻撃。

トルコ軍はアームーダー市の東部入口にあるパン工場を砲撃。

トルコ軍はアームーダー市北のハラム・シャイフー村近くの電力サービス・センターを砲撃。

トルコ軍はルマイラーン町を複数回にわたって砲撃。

トルコ軍はアームーダー市近郊のハースィダ村を砲撃。

トルコ軍はシャワーリガ村、シャッアーラ村、ダイル・カーク村、スムーカ村、シャフバー・ダムを自爆型無人航空機複数機で攻撃。

トルコ軍はカフターニーヤ市近郊のキール・ハスナーク村にあるバーバースィー・ガソリンスタンドを砲撃。

トルコ軍はカフターニーヤ市北のシュルーミーヤ村にあるザーリビー・ガソリンスタンド、カリー・ビリー村近くの灯油集積所を砲撃。

トルコ軍はカフターニーヤ市近郊北のアウダ油田を砲撃。

トルコ軍はタッル・タムル町南部を砲撃。

トルコ軍はダルバースィーヤ市のシリアテル通信塔を砲撃。

トルコ軍はマアバダ(カルキールキー)町近郊のカルズィヤーラト村を砲撃。

トルコ軍はアウダ油田一帯を再び砲撃。

トルコ軍はアウダ油田一帯をさらに砲撃。

ハサカ電力公社のサーリフ・イドリース総局長はSANA(10月24日付)の取材に対して、アームーダー市の変電所が大きな損害を受けて利用不能となったことを明らかにした。

ラッカ県

トルコ軍はシリア国民軍とともに、アイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村、アイン・イーサー・キャンプ、ダワーリーブ村、M4高速道路沿線、サイダー村、マアラク村を砲撃。

トルコ軍は、アイン・イーサー市近郊のカズアリー村、ウンム・フワイシュ村、ヒルバト・アッルーシュ村、アリーダ村、クール・ハサン村を砲撃。

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北・東シリア地域民主自治局の発表によると、一連の攻撃にょって、民間人12人が死亡、25人が負傷した。

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これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はマンビジュ軍事評議会は、クルド戦線軍団とともに、マンビジュ市北の村々に設置されているトルコ軍の基地5ヵ所を砲撃したと発表した。

また、イナブ・バラディー(10月24日付)によると、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配地からトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市に対して砲撃があり、複数の住民が負傷した。

さらに、シリア人権監視団によると、マーリア市一帯にも同様の砲撃があり、シリア国民軍の戦闘員2人が死亡した。

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ノース・プレス(10月24日付)によると、トルコ軍の攻撃を受けて、米軍の装甲車1輌が、マーリキーヤ市郊外の石油施設複数ヵ所を巡回した。

AFP, October 24, 2024、ANHA, October 24, 2024、‘Inab Baladi, October 24, 2024, North Press, October 24, 2024、Reuters, October 24, 2024、SANA, October 24, 2024、SOHR, October 24, 2024などをもとに作成。

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