シリア反体制勢力の動き(2014年7月22日)

イスラーム戦線のザフラーン・アッルーシュ軍事委員会議長は声明を出し、シリア国内で活動するすべての武装集団に対して、独立した決定権を有する新たな参謀委員会の設置を呼びかけた。

ARA News, July 22, 2014

声明において、イスラーム戦線は「先行する参謀委員会のこれまでの負の側面を克服しなければならない」と主張、自由シリア軍参謀委員会を「実際に活動する武装組織からそもそも承認を得ていない機関に政治的に従属するだけでなく、外国勢力に政治的に従属してきた」と批判した。

クッルナー・シュラカー(7月22日付)が伝えた。

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シャームの民のヌスラ戦線は「腐敗した者たちの撃退をめぐって」と題した声明を出し、米国およびその「手先」であるシリア革命反体制勢力国民連立の利益に与する者に、行動を改めるよう警告し、18日に「土地を荒廃させた者たちへの戦い」と銘打ってヌスラ戦線との対決姿勢を明示したハズム運動など「穏健」な武装集団8組織(http://syriaarabspring.info/wp/?p=11454)を批判した。

声明において、ヌスラ戦線は「治安の真空状態を利用する腐敗した者たちと盗人たち」が、「ヌサイリー派の敵やハワーリジュ派の侵略者に対するジハードを行わず」、検問所を設置するなどして住民の財産を奪い、侮辱していると批判した。

そのうえでヌスラ戦線は「こうした腐敗した者たち」の行為を止めさせると宣言、「スンナ派に安堵してもらいたい。我々は、あなた方の敵を打ち砕く剣であり、あなた方を犠牲に…何かを得ようとする手を切り落とすだろう。我々は、地域における米国の国益、(シリア革命反体制勢力国民)連立の手先の利益に資すると自称する者らに警告する…。自らの行いを控え、アッラーに改悛を求め、今後はムジャーヒディーンの忍耐や夢を欺かないように、と」と主張した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、トルコのイスタンブールで開催された総合委員会(104人)がアフマド・トゥウマ暫定内閣(ガズィアンテップ)の総辞職を賛成66、反対35で承認したと発表した。

21日から開催された総合委員会ではまた、暫定政府の早急なシリア国内での移転を行うことを確認したうえで、トゥウマ暫定政府の総辞職が「国民の福祉のために政府の活動を高め、革命の目的を実現することを目的とする」と位置づけ、トゥウマ首班ら閣僚に謝意を示した。

しかし、連立メンバーの一人はトゥウマ暫定政府の総辞職に関して、AFP(7月22日付)に、「政治的」な動機によるものだと指摘、暫定政府におけるシリア・ムスリム同胞団のヘゲモニーへの対処が目的だったとの見方を示した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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