シリア人権監視団は、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けてレバノンからシリアに避難・帰還しているシリア人が、アサド大統領の弟のマーヒル・アサド少将が司令官を務めるシリア軍第4師団に協力し、密輸に関与しているとされる地元武装集団に恣意的に逮捕され、2024年以降、その数は93人に上っていると発表した。
同監視団によると、第4師団は、シリア・レバノンに「違法」に設置されている15ヵ所以上の国境通行所に検問所を設置し、帰還者を逮捕しているという。
複数筋によると、当局の指名手配を受けているシリア人は、検問所を経由するのを避け、密輸業者に金銭を支払い、密輸ルートを通じた帰国することを選ぶ傾向があるという。
密輸業者は、入国希望者が希望する行先、とりわけ北・東シリア地域民主自治局の支配地域やトルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域への移動を斡旋しているとされる。
密入国は、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けて増加しているが、複数筋によると、当局が国外に6年以上滞在した帰国者に対して、総合情報部の第251内務課(通称「ハティーブ課」)への出頭を求める召喚状を発出しており、多くのシリア人が帰国を拒否し、レバノン国内の道路、橋の下、廃墟となった店舗などで寝泊まりしているという。
なお、シリア人権監視団によると、9月に逮捕された帰還者は28人、10月に逮捕された機関車は43人にのぼるという。
AFP, October 31, 2024、ANHA, October 31, 2024、‘Inab Baladi, October 31, 2024、Reuters, October 31, 2024、SANA, October 31, 2024、SOHR, October 31, 2024などをもとに作成。
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