ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるブーカマール市で、「イランの民兵」傘下と目されるシリア軍第47中隊に多くの兵士を輩出しているムシャーハダ部族とハッスーン部族が交戦し、ブーカマール国境通行所からダイル・ザウル市に至る街道が遮断された。
戦闘は、第47中隊の兵士らが、検問所での制止を無視したハッスーン部族の名士1人を襲撃、自宅に発砲し、車を焼き討ちにしたことが発端。
この名士は、元人民議会議員で、「イランの民兵」とは接触をもたない政権に影響力を持つ人物だという。
これを受けて、ハッスーン部族が、グブラ村からブーカマール市に至る街道に多数展開、ブーカマール国境通行所からダイル・ザウル市に至る街道を封鎖、第47中隊所属の車輛を襲撃すると脅迫、またブーカマール市にある第47中隊の陣地1ヵ所を襲撃し、焼き討ちにした。
一連の戦闘で、第47中隊に所属するムシャーハダ部族の男性2人と、ハッスーン部族の男性1人が負傷、また教員1人が流れ弾で負傷した。
事態を受けて、バアス党の高官が政府高官とともに、グブラ村入りし、地元名士らと会談、事態収拾を仲介した。
AFP, November 7, 2024、ANHA, November 7, 2024、‘Inab Baladi, November 7, 2024、Reuters, November 7, 2024、SANA, November 7, 2024、SOHR, November 7, 2024などをもとに作成。
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