ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機が、首都ダマスカスとヒムス市を結ぶ街道沿線のシンシャーム・フサイニーヤ村(クサイル市近郊)にあるレバノンのヒズブッラーの弾薬庫1棟を狙って爆撃を行い、爆発が複数回発生し、武器庫から煙が上がった。
一方、SANA(11月11日付)によると、運輸省は、レバノンからの帰還者・避難民のための支援物資の集積拠点がイスラエルの爆撃を受け、首都ダマスカスとヒムス市を結ぶ幹線道路が一時通行不能となったとしたうえで、地元警察や消防隊が道路の瓦礫などを撤去し、通行が再開されたと発表した。
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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って147回(うち121回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより260あまりの標的が破壊され、軍関係者284人が死亡、230人が負傷した。
同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。
イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:55人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):85人
「イランの民兵」の外国人メンバー:25人
シリア軍将兵:62人
身元不明者:4人
また、民間人も55人が死亡、58人あまりが負傷している。
攻撃の県別内訳は以下の通りである。
ダマスカス県、ダマスカス郊外県:52回
ダルアー県:17回
ヒムス県:47回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:3回
ハマー県:4回
スワイダー県:3回
ラタキア県:2回
イドリブ県:1回
AFP, November 11, 2024、ANHA, November 11, 2024、‘Inab Baladi, November 11, 2024、Reuters, November 11, 2024、SANA, November 11, 2024、SOHR, November 11, 2024などをもとに作成。
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