イスラエル軍はヒムス県クサイル市近郊の国境地帯の橋や検問所を爆撃し、利用不能に(2024年11月13日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)で、イスラエル軍が午後8時5分頃、レバノン領方面から、ヒムス県クサイル郡の国境地帯を流れるアースィー川(オロンテス川)に架かる橋複数基を狙って航空攻撃を行い、橋や道路が甚大な損害を受け、利用不能となったと発表した。

SANA(11月12日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍が攻撃したのは、クサイル市とラブラ町を結ぶ街道にシリア軍第4師団が設置しているダブア検問所、マシュタル検問所、ジャウバーニーヤ村の橋の検問所、ダッフ橋、アダール橋、タッル・マンドゥー橋、アラジューン橋、バイト・フダル橋の8ヵ所で、シリア軍兵士15人と国籍不明者複数人が負傷した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って148回(うち122回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより265あまりの標的が破壊され、軍関係者284人が死亡、230人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:55人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):85人
「イランの民兵」の外国人メンバー:25人
シリア軍将兵:62人
身元不明者:4人

また、民間人も55人が死亡、58人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:52回
ダルアー県:17回
ヒムス県:48回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:3回
ハマー県:4回
スワイダー県:3回
ラタキア県:2回
イドリブ県:1回

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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