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ラッカ県では、『ハヤート』(7月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州が県内におけるシリア軍の一大拠点の一つ第17師団基地を制圧したと発表した。
『ハヤート』(7月28日付)は、これに関して、シリア政府がラッカ県において保持していた三つの軍事拠点、すなわち第17師団基地、第93旅団本部、そしてタブカ航空基地のうちの一つを喪失した、と報じた。
第17師団基地喪失を受け、ハマー県サラミーヤ地方に駐留するシリア軍部隊が、戦闘機、ヘリコプターの援護のもと、ラッカ市方面に進軍を開始したという。
シリア人権監視団によると、第17師団基地では、第17師団基地では、シリア軍兵士50人がダーイシュにより一斉処刑されたほか、軍将兵900人の消息が途絶えている。
同監視団によると、その一部はアイン・イーサー地方にあるシリア軍のもう一つの拠点第93師団基地方面に撤退したか、基地内での戦闘を続けていると思われるという。
同監視団によると、シリア軍はまた、アレッポ市とラッカ市を結ぶタブカ市の街道を砲撃し、寸断した。
シリア軍はさらに、ラッカ市の出入国管理局に隣接するアンマール・ブン・ヤースィル学校近郊のイスラーム国ダーイシュ拠点などに対して砲撃を加えた。
スカッド・ミサイルによる攻撃だと思われるという。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているムーハサン市各所、ハワーイジュ村各所をシリア軍が砲撃した。
ARA News(7月25日付)によると、シリア軍はまたダイル・ザウル市ハウィーカ地区などを空爆、ダーイシュと交戦した。
これに関して、SANA(7月25日付)は、シリア軍部隊が第17師団基地に侵攻した武装テロ集団の拠点などを破壊し、同集団との戦闘に向けた再集結を成功裏に完了させた、と報じた。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地に侵攻するダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍が同飛行場周辺で交戦した。
また、タアーナ村、ムクビラ村周辺では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がダーイシュと交戦した。
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ハサカ県では、SANA(7月25日付)が、ダーイシュ(イスラーム国)によるハサカ市南部の連隊基地襲撃に対して、シリア軍が応戦し、ダーイシュに打撃を与えたと伝えた。
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ヒムス県では、SANA(7月25日付)によると、シャーイル山(ハマー県)西部周辺、ジャズル・ガス採掘所東部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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シリア人権監視団は、24日に本格化したダーイシュ(イスラーム国)によるラッカ県(第17師団基地)、ハサカ県、アレッポ県での攻勢による死者数が74人にのぼっている、と発表した。
死者の内訳は、ダーイシュ戦闘員32人、シリア軍将兵30人、バアス党ハサカ支部の職員ら12人。
クッルナー・シュラカー(7月25日付)によると、犠牲者のなかには、バアス党ハサカ支部組織局長のハンナー・アターッラー氏も含まれているという。
サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月25日付)によると、サーマッラー郡ムウタスィム地方の警察検問所で、ダーイシュ(イスラーム国)と治安部隊が交戦し、ダーイシュ戦闘員5人が死亡した。
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ニナワ県では、マダー・プレス(7月25日付)によると、モスル市中心部にあるナビー・シート廟をダーイシュ(イスラーム国)が爆破、破壊した。
AFP, July 25, 2014、AP, July 25, 2014、ARA News, July 25, 2014、Champress, July 25, 2014、al-Hayat, July 26, 2014、July 28, 2014、Kull-na Shuraka’, July 25, 2014、al-Mada Press, July 25, 2014、Naharnet, July 25, 2014、NNA, July 25, 2014、Reuters, July 25, 2014、SANA, July 25, 2014、UPI, July 25, 2014などをもとに作成。
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