ルーザナFM:トルコ占領地と北・東シリア地域民主自治局の支配地を結ぶアレッポ県のアウン・ダーダート村の通行所で、恐喝、金銭の強要、言葉や暴力による嫌がらせ、恣意的な対応が横行(2024年10月14日)

シリア人ジャーナリストが運営する「独立系」のラジオ放送局のルーザナFM(10月14日付)は、複数の消息筋の話として、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配地を結ぶアレッポ県のアウン・ダーダート村の通行所で、通過する民間人らに対して、恐喝、金銭の強要、言葉や暴力による嫌がらせ、恣意的な対応が横行していると伝えた。

こうした行為は、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けて、多くのシリア人がレバノンからシリアに避難し、その一部がこの通行所を経由して、トルコ占領地、さらにはシャーム解放機構の支配地に帰還する動きが増加するなかで顕著になっているという。

通行所管理局を統括するズクーリーなる人物は、通行所を通過する民間人に対して1人に月100米ドルの「みかじめ料」を徴収しているという。

また、シリア国民軍に所属する諸派も、密輸ルートを通過する民間人に対して、安全確保、軍事検問所の通行料の名目で、1人あたり87ドルを徴収しているという。

AFP, October 14, 2024、ANHA, October 14, 2024、‘Inab Baladi, October 14, 2024、Reuters, October 14, 2024、Rozana FM, October 14, 2024、SANA, October 14, 2024、SOHR, October 14, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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