イスラエル軍がレバノン領方面からヒムス県クサイル市に近い国境地帯の複数ヵ所を航空攻撃(2024年11月25日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、イスラエル軍が午後9時頃、レバノン領方面からクサイル市に近い国境地帯の複数ヵ所を航空攻撃し、民間人2人が負傷、物的損害が生じたと発表した。

SANA(11月25日付)が伝えた。

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これに関して、イスラエル軍は午後11時9分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル空軍が今晩早く、ヒズブッラーが武器の輸送に使用しているシリア・レバノン国境沿いの密輸ルートに対して複数回の攻撃を実施したと発表した。

攻撃は、この数週間続けられているシリアの体制の密輸ルートを標的とした作戦の一環で、武器密輸を担うヒズブッラーの第4400部隊の能力を低下させることを狙ったもの。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の爆撃はアースィー(オロンテス)川に架かる6つの橋(ダッフ橋、ジューバーニーヤ橋、フーズ橋、フドゥール橋、ムトリバー橋、フーシュ橋)を狙ったもので、レバノンのヒズブッラーの協力者2人が死亡、5人が負傷した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って154回(うち128回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより280あまりの標的が破壊され、軍関係者410人が死亡、273人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:59人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):157人
「イランの民兵」の外国人メンバー:34人
シリア軍将兵:62人
身元不明者:7人
パレスチナ・イスラーム聖戦機構関係者:10人
タドムル市で死亡した外国人民兵(ほとんどがヌジャバー運動のメンバー):22人
ヒズブッラーの協力者:2人

また、民間人も64人(うち子供12人、女性16人)が死亡、67人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:54回
ダルアー県:17回
ヒムス県:52回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:3回
ハマー県:4回
スワイダー県:3回
ラタキア県:2回
イドリブ県:1回

AFP, November 25, 2024、ANHA, November 25, 2024、‘Inab Baladi, November 25, 2024、Reuters, November 25, 2024、SANA, November 25, 2024、SOHR, November 25, 2024などをもとに作成。

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