バイデン大統領米はレバノンおよびイスラエルの現地時間の11月26日11時30分頃、イスラエルとヒズブッラーの戦闘をめぐって、イスラエル、レバノン両政府が、米国が示した停戦案を受け入れたと発表(2024年11月26日)

米国のジョー・バイデン大統領はレバノンおよびイスラエルの現地時間の11月26日11時30分頃、イスラエルとヒズブッラーの戦闘をめぐって、イスラエル、レバノン両政府が、米国が示した停戦案を受け入れたと発表した。

停戦は現地時間の11月27日午前4時に始まるという。

バイデン大統領の発表によると、合意は、停戦発効後60日間でレバノン軍がイスラエルとの境界(ブルーライン)周辺に展開すること、ヒズブッラーはリーターニー川以北に撤退し、同川以南に拠点を再建しないこと、イスラエル軍もレバノン南部から漸進的に部隊を撤退させること、米国がフランスなどとともに合意履行を支援することを骨子とする。

これに関して、イスラエル首相府、レバノンのナジーブ・ミーカーティー首相がともに停戦案を受け入れたと発表した。

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ナハールネット(11月26日付)、NNA(11月26日付)、マナール・チャンネル(11月26日付)などによると、イスラエル軍は、ベカーア県バアルベック市一帯の複数ヵ所を爆撃し、少なくとも10人が死亡した。

イスラエル軍はまた、スール市にあるパレスチナ難民キャンプ(バッス・キャンプ)を爆撃し、3人が死亡した。

イスラエル軍はさらに、首都ベイルートのバスター・ファウカー地区とヌワイリー地区にあるビルを爆撃し、これらのビルに身を寄せていた避難民少なくとも7人が死亡したほか、ベイルート南部郊外(ブルジュ・バラージナ地区、ハーラト・フライク地区、ハダス地区)、ハムラー地区、マール・イリヤース地区、ズカーク・ブラート地区、バルブール地区を爆撃した。

一方、レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、11月26日にイスラエルおよびレバノン南部で、イスラエル軍に対して26回の攻撃を実施したと発表した。

AFP, November 26, 2024、ANHA, November 26, 2024、‘Inab Baladi, November 26, 2024、Naharnet, November 26, 2024、NNA, November 26, 2024、Qanat al-Manar November 26, 2024、Reuters, November 26, 2024、SANA, November 26, 2024、SOHR, November 26, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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