ダイル・ザウル県では、イナブ・バラディー(12月6日付)、ユーフラテス・ポスト(12月6日付)、シリア人権監視団などによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア政府の支配下にあったユーフラテス川西岸のダイル・ザウル市に進駐、イラクとの国境に面するブーカマール市方面に進軍を始めた。
シリア民主軍はフェイスブックで、「傭兵」とダーイシュ(イスラーム国)を支援する占領国トルコがダイル・ザウル県を含む支配地の住民の安全を脅かしていると主張、ダイル・ザウル軍事評議会がダイル・ザウル市およびユーフラテス川西岸に展開したとする同評議会の声明を発表した。
シリア民主軍の展開に先だって、シリア軍はダイル・ザウル市および同市に面するユーフラテス川東岸のいわゆる「7ヵ村」、さらにはダイル・ザウル市近郊のダイル・ザウル航空基地、前衛キャンプ、第137旅団基地、マヤーディーン市近郊の第17師団基地などユーフラテス川東岸のほぼ全域から、ヒムス県および首都ダマスカス方面に向けて撤退していた。
「イランの民兵」もブーカマール市内からシリア国内の砂漠地帯、あるいはイラク方面に撤退した。
「イランの民兵」はブーカマール市西のハリー村、ハムダーン村、「グリーン・ベルト」地帯には展開を続けているという。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機2機が軍装備品や兵站物資を輸送した。
AFP, December 6, 2024、ANHA, December 6, 2024、The Euphrates Post, December 6, 2024、‘Inab Baladi, December 6, 2024、Reuters, December 6, 2024、SANA, December 6, 2024、Sham FM, December 6, 2024、SOHR, December 6, 2024などをもとに作成。
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