国連のシリアに関する独立国際調査委員会(Independent International Commission of Inquiry:COI、パウロ・ピネイロ委員長)は、2011年の設置以来初となるシリアへの訪問を行い、前政権の拘留施設や集団墓地に関する新たな情報を得たとする声明を発表した。
声明によると、調査団はサイドナーヤー刑務所や軍事情報局第235支部(通称パレスチナ支部)などの刑務所や拘留施設を視察、多くの証拠や記録が損壊、流出、あるいは破壊され、行方不明者の所在を特定し、将来の責任追及の過程で役立つはずの重要な資料が失われている現状を確認した。
一方で、まだ判読可能な大量の書類が存在することも確認され、一部の場所では現政権や市民団体がこれらを保存しているとの情報も得られた。
委員会は新政権に対し、集団墓地や関連記録の保護・保存を主導・調整する専門部門の設立を提案したという。
AFP, December 31, 2024、Aleamaliaat_aleaskaria, December 31, 2024、ANHA, December 31, 2024、‘Inab Baladi, December 31, 2024、Reuters, December 31, 2024、Sham FM, December 31, 2024、SANA, December 31, 2024、SOHR, December 31, 2024、Syriafree25, December 31, 2024、al-Watan, December 31, 2024などを参照。
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