トルコ軍、シリア国民軍がラッカ県、アレッポ県、ハサカ県でシリア民主軍と交戦を続けるなか、米軍(有志連合)はアレッポ県、ハサカ県に増援部隊を派遣(2025年1月2日)

ラッカ県では、ANHA(1月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のウンム・バラーミール村、クール・ハサン村、ヒルバト・バカル村、アブド・ジュムア村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(1月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がティシュリーン・ダム一帯のアッルーシュ村、アトシャーナ村、ムスターハ村を攻撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会と激しく交戦した。

この戦闘で、マンビジュ軍事評議会と内務治安部隊(アサーイシュ)の緊急対応部隊(HAT)はシリア国民軍の装甲車2輌、戦車1輌を破壊した。

これに対して、トルコ軍はジャルニーヤ村のパン製造所を無人航空機1機で攻撃した。

一方、シリア人権監視団によると、コンクリート製のブロックを積んだ米軍の貨物車輛など50輌からなる車列がトルコ軍、シリア国民軍とシリア民主軍を引き離すための陣地を設置するため、アイン・アラブ(コバネ)市近郊に進軍した。

これに対して、トルコ軍もカラ・クーザーク橋近くに新たな基地を設置した。

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ハサカ県では、ANHA(1月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のスッカル・ウハイミル村、ウンム・カイフ村、ダルダーラ村、フドル・ハサン村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のムシャイリファ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など20輌からなる車列がイラクとの国境に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内の米軍基地に向かった。

AFP, January 2, 2025、Aleamaliaat_aleaskaria, January 2, 2025、ANHA, January 2, 2025、‘Inab Baladi, January 2, 2025、Reuters, January 2, 2025、Sham FM, January 2, 2025、SANA, January 2, 2025、SOHR, January 2, 2025、Syriafree25, January 2, 2025、al-Watan, January 2, 2025などを参照。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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