シリア軍事作戦局総司令部がシリア情勢の進捗についての情報を発信するために開設した専門のプラットフォーム「自由シリア」によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、ムルハフ・アブー・カスラ暫定国防大臣、アナス・ハッターブ総合諜報局長官がトルコを訪れ、首都アンカラの大統領府でレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、ハカン・フィダン外務大臣と会談した。
シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、アブー・カスラ暫定国防大臣、ハッターブ総合諜報局長官はまた、フィダン外務大臣、ヤシャル・ギュレル国防大臣、イブラヒム・カリン国家情報機構(MiT)長官と個別に会談した。
SANAによると、会談後の記者会見で、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は以下の通り発言した。
- シリア国民は、不正や圧政に反対する立場を明確にし、国民の権利を保障し、地域および国際社会と調和し、建設的で積極的な国際的役割を取り戻す国家を構築することを目指している。これは、シリアを植民地的計略の人質として利用してきた前体制の政策とは程遠いものである。
- シリアとトルコは新たな歴史を歩み始めた。両国は地域の安全と安定を支援するために協力し、共通の利益が二国間関係を継続的に発展させる原動力となる。
- 我々は、シリアの傷を癒し、国内外の努力を統合して、個人ではなく制度に依存する国を築くために取り組んでいる。この国は、シリア国民に奉仕する高尚な目標のために専念する。
- 東部地域の問題について、対話と交渉を通じて解決に取り組み、近い将来、目に見える形での具体的な成果を期待している。シリア国民は分裂を容認せず、中央政府の管理下にない機関も受け入れることは論理的ではない。この方針は、シリアの主権を回復するために必要であり、我々はシリアがトルコの隣国への脅威の発信地となることを拒否する。
- 国民会議はすべての国民階層を代表し、約1200人の代表から構成される。シリアにおいて初めて、戦略的な決定が特定の派閥ではなく国民自身から発せられる。この機会を通じて、シリア国民は自らの未来と祖国の未来について主体的に語る権利を感じるだろう。
- トルコとシリアの関係は政治的および経済的に発展し、シリアにおける繁栄、安全、安定の実現に寄与することとなる。
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