シリア軍事作戦総司令部は、同司令部に参加する諸派と革命諸勢力が出席するなかでシリア革命勝利宣言大会を開催したと発表した。
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大会のなかで、シャルア総司令官は以下の通り演説した。
数ヶ月前、ダマスカスは献身的な母親のように、子供たちを責めるような目で見つめ、傷と屈辱、苦しみを訴えながら血を流し、痛みをこらえ、倒れそうになりながらも「我が国を助けてください!」と訴えていた。
アッラーの恵みにより、我々は束縛を打破し、シャームの民を屈辱と侮辱の埃から解放し、シリアの太陽は再び昇った。人々は歓喜し、アッラーを讃え、大勝利を収めた。 戦争や軍事的な戦いが慣れ親しんできた様相とは、荒廃、破壊、流血だ。しかし、シリアの勝利は達成され、力によって慈悲、正義、そして善行によって満たされた。
勝利はそれ自体が大きな責任であり、勝者の任務は重く、その責任は重大である。
シリアが今日必要としているのは、以前よりもさらに多い。以前、シリアの解放を決意したように、今度はその建設と発展を決意しなければならない。
今日のシリアの優先事項は、権力の空白を埋め、国民の平和を維持し、国家機関を再建し、経済開発の基盤を築き、シリアの国際的・地域的な地位を回復することだ。
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次に、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は以下の通り演説した。
我々は、国民の願いを表現し、自由、正義、そして尊厳を基盤とする国家を築き、すべての人が祖国愛と帰属意識、さらには献身と犠牲の精神を感じるにふさわしいシリアのアイデンティティを確立することに成功した。
シリアは現在の試練のただなかで、国外に安心を提供し、ヴィジョンを明確化し、友好を勝ち取り、そして内外の国民を代表する存在としての役割を果たすことを目的とする多角的な外交政策を推進している。
シリアの外交政策の基本目標は、共同協力、相互尊重、そして戦略的パートナーシップに基づいた地域・国際環境の創出に貢献することである。
特にアラブ地域において、この地域は、紛争の遺産を抱えている。シリアの外交政策においても、この緊張を緩和し、平和を確立することに取り組むことを試みたい。なぜなら、シリアはその取り組みを主導しているからだ。
シリアはアラブ諸国とのつながりを特に重視し、近隣諸国との関係強化を継続している。揺るぎない意志をもって歩みを進め、新たなパートナーシップを通じて外交政策の効果をさらに高め、より強固なイメージを描いていく。
さらに、アッラーのご加護のもと、米国および欧州連合(EU)において制裁の一部免除や停止を実現することができた。これにより、我々の国への参与や貢献の機会が促進され、回復と成長の動きが加速されるだろう。
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続いて、SANAによると、上級士官らが挨拶を行った。
アーミル・シャイフ司令官は「かつてシリア解放の手段であった座り込みデモは、今後も国家の建設、復興、そして国外にいる国民の帰還のための手段となるであろう」と述べた。
アフマド・イーサー・シャイフ司令官は「我々は新しいシリアを築くために努力しなければならない。その実現には、団結し、互いに慈しみ、共感し、一つの身体のように結束することが不可欠である」と述べた。
アッザーム・ガリーブ司令官は「この勝利は偉大な成果であり、我々一人ひとりに責任を果たすことを求めている。すべての人が自身の能力を最大限に活かし、国家と復興のために尽力しなければならない」と述べた。
ファドルッラー・ハッジー司令官は「我々の勝利は、公正な祖国の建設と、数多くの犠牲を払ってきたシリア国民のための輝かしい未来への第一歩である」と述べた。
イサーム・ブワイダーニー司令官は「我々は指導部を支援し、これからの日々においてシリア全土の解放を目指して努力しなければならない」と述べた。
ファヒーム・イーサー司令官は「我々は、アフマド・シャルア司令官が新たなシリアを率い、我々が願う未来へと導く能力を持っていることを信じている」と述べた。
サイフ・アブー・バクル司令官は「この勝利は瞬時に得られたものではなく、揺るぎない意志と偉大な国民が捧げた多大な犠牲の結果である。このことは、我々に今後の段階での大きな責任を課すものである」と述べた。
アフマド・ハーイス司令官は「我々は今日、重大な責任を担っている。革命は、新たな自由で独立したシリアを築くことで初めて完成するのである」と述べた。
ムハンマド・ジャースィム司令官は「この勝利は、我々の拘束された仲間たちの忍耐、負傷者の犠牲、そして母たちの祈りによってもたらされたものである」と述べた。
サーリム・アンタリー司令官は「シリア国民の意思が勝利を収めた。我々は、解放のために注いだのと同じ揺るぎない決意をもって、すべての人がシリアの建設に取り組むことの重要性を強調する」と述べた。
ジャミール・サーリフ司令官は「戦いの決断を下した者、そして避難民キャンプの住民や国外避難者、さらには解放のために尽力したすべての人々に、アッラーのご加護がありますように。戦いの決断を下した指導者を信頼してきたように、我々は今後の段階においてもその指導力を信頼する」と述べた。
イスマト・アブスィー司令官は「サイドナーヤーの支配者、我々の愛する者たちを殺害した拷問施設の責任者は倒れた。この勝利は、我々の座り込み抗議と、戦いが宣言されたその瞬間においてアフマド・シャルア指導者のもとに結集したことがなければ成し得なかった」と述べた。
メディア関係者のムハンマド・ファイサル氏は「シリアの報道関係者は、我々が誇るシリア指導部の矢筒に収められた矢の一本である」と述べた。
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最期に、ハサン・アブドゥルガニー総司令部報道官は、「シリア革命勝利宣言声明」を読み上げた。
声明の内容は以下の通り。
シリア革命勝利宣言声明
慈悲深く慈悲あまねきアッラーの御名において
アサド体制によるシリア国民への圧政と独裁が数十年にわたって行われ、偉大なるシリア革命の英雄たちの14年間にわたる多大なる犠牲により、尊厳ある我が国民に数十万の殉教者、負傷者、拘束者が出て、数百万の人々が避難を余儀なくされた。2011年3月より続いたこの英雄伝は、ついに2024年12月8日朝、アッラーの加護と支持のもとに輝かしい勝利を収めた。我々軍事作戦司令部は、偉大なるシリア国民に対し、その名のもとに正統性を体現した祝福された革命の勝利を心から祝福し、これに基づき以下を発表する。
1. シリア革命の偉大なる勝利(を宣言し)、そして毎年12月8日を国民の日と定める。
2. 2012年憲法の効力を停止し、あらゆる例外法の適用を廃止する。
3. 旧体制下で設置されていた人民議会およびその下部委員会を解散する。
4. 旧体制の軍を解散し、愛国的基礎に基づく新たなシリア軍を再編成する。
5. 旧体制に属するすべての治安機関を、その支部や名称を問わず解散し、また旧体制が設立したすべての民兵組織を廃止する。これに代えて、市民の安全を確保するための新たな治安機関を設立する。
6. アラブ社会主義バアス党および国民進歩戦線の諸政党を解散し、これらに属する組織・機関・委員会をすべて廃止する。また、いかなる名称においてもこれらを再編することを禁じ、その全資産はシリア国家に帰属するものとする。
7. 闘争を貫徹し、新たなシリアの国家を建設するための役割を強化するため、すべての軍事組織、および政治・民間の革命組織を解散し、これを国家機関に統合する。
8. アフマド・シャルア氏を移行期における国家指導者(大統領)とし、シリア・アラブ共和国の大統領としての職務を遂行し、国際社会において国家機関を代表するものとする。
9. アフマド・シャルア司令官に対し、移行期における暫定立法評議会の設立を委任し、恒久憲法の制定および施行までの間、その立法機能を担うものとする。
ヒジュラ暦1446年ラジャブ月29日(西暦2025年1月29日)水曜日に発布。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…