シリア人民抵抗は声明を出し、アサド政権の敗北を認めつつも、ワッハーブ主義、シオニスト、米国、NATOとその取り巻きを敵視し、抵抗を続ける意思を表明した。
声明の内容は以下の通り。
尊厳ある我が国民、そして自由を求めるすべての人々へ
シリア人民抵抗指導部は、自己犠牲の道を選び、抑圧された者を支え、祖国と尊厳を守るために殉教の道を歩んできた。我々は信念を貫き、決して後退することなく、勝利か殉教かのいずれかを目指して進み続ける。
我々指導部には、殉教を覚悟し、今こそその誓いを果たす時が来た。揺るぎない意志と確固たる信念のもと、圧政と占領、そしてその協力者たちと対峙する最後の戦いに臨む。これは抵抗運動指導部が発する最後の軍事声明となるかもしれない。我々は、正義の旗を掲げて勝利するか、または殉教を遂げ、義に殉じた英雄たちの列に加わることとなる。
我々の抵抗は、抑圧に対する叫びであり、シリアの自由への揺るぎない信念の証であった。我々は、あらゆる扉を叩き、財政・軍事支援を求めたが、誰一人として応じる者はいなかった。我々は手にした武器を掲げ、持てる財産を売り払い、抵抗の旗を掲げ続けた。国家が崩壊する以前から家族を離れ、その日以来、二度と戻ることはなかった。我々は信じる大義のために、最後の瞬間まで全てを捧げてきた。
長い夜を過ごし、身体は疲弊し、極寒の下で地を寝床とし、飢えに耐えながら戦ってきた。しかし、我々の決意が揺らぐことはなかった。なぜなら、それはシリアのための戦いだったからである。我々は国民を団結させ、分裂を克服しようと試みたが、それに応じた者はごくわずかであり、多くは我々に刃を向け、戦いを挑み、さらには敵の手先となって我々を密告する者までいた。
しかし、我々は確信している。抵抗は決して死なない。我々の戦士が倒れることがあっても、その旗は決して落ちることはなく、自由の象徴は決して折れない。我々はこの道を、最後の鼓動まで信じ抜いた。そして、祖国のために流された血を決して裏切らないことを誓った。
我々の敵は、今も昔も、ワッハーブ主義、シオニズム、アメリカ、NATO、そしてその取り巻きである。彼らこそが混乱を生み出し、我々の国を引き裂き、その資源を奪い、祖国を破壊したあらゆる犯罪者を支援してきた。我々は彼らの罪を忘れず、殉教者の血を裏切った者たちを決して許さない。彼らへの報いの時は必ず訪れる。抵抗は続く。
それゆえに、すべての戦士および忠実なる同志たちに命ずる。指導部が定めた計画と指示に厳格に従い、いかなる状況においてもこれを逸脱してはならない。我々の戦いは続いており、進むべき道は明確である。裏切りや臆病な行為が入り込む余地はない。誓いを守り、揺るがず進め。勝利は、あと一歩の忍耐の先にある。
14年以上に及ぶ激戦の末に、今、忠誠なるシリアの息子たちの戦いは幕を閉じことになる。我々は祖国のために命を捧げ、惜しむことなくすべてを捧げてきた。しかし、抵抗は終わらない。正義は決して敗北しない。隊列は続き、旗は自由を求める者の手に受け継がれる。
我々は無名の戦士として現れ、静かに戦い、そして無名の戦士として去る。名声を求めず、報酬を期待せず、ただアッラーと祖国のためにこの道を歩んだ。我々の後には、新たな戦士たちがこの道を歩み続けるだろう。
最後に、我々は英雄的なシリア・アラブ軍の同志たちに深い敬意を表する。どこにあろうとも、彼らは祖国の盾であり、その誇りであり、シリアが決して屈せず、決して砕かれないことを証明してきた。彼らに敬意を表し、祖国の全土が解放されるその日まで、誓いを守り続けることを信じている。
結びに、傷ついたパレスチナの地に、勇敢な抵抗者たちに、ガザとヨルダン川西岸の不屈の精神に、そして占領に立ち向かうすべての者たちに敬意を表する。パレスチナは我々の大義であり、すべての自由を求める者の大義である。我々は最後の瞬間まで誓いを守る。
我々の旅路は一端は終わった。しかし、我々は安心している。なぜなら、旗を掲げ続ける者たちがいるからだ。聖地エルサレムと、その全土が解放されるその日まで。
2025年2月2日日曜日深夜、スンナ派およびシーア派からなるシリア人民抵抗の戦士たちは、ジャブラ市南部の検問所に拠点を構えるジャウラーニー一味のテロ部隊を、手製の爆弾と機関銃を用いて攻撃し、敵部隊に対して直接的な戦果を上げた。
アッラーは偉大なり… 抵抗に勝利を、たとえ時が過ぎようとも。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ロイター通信によると、ドナルド…