シリア・アラブ共和国大統領府によると、フランスのエマニュエル・マクロン大統領とアフマド・シャルア暫定大統領が電話会談を行ったと発表した。
声明の内容は以下の通り。
シリア・アラブ共和国のアフマド・シャルア大統領は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領から電話会談を受けた。
マクロン大統領は、シャルア大統領の就任、アサド体制からの解放を実現したシリアの取り組みを祝福するとともに、シリアの移行期を全面的に支援する意向を示した。
マクロン大統領はまた、シリアに対する制裁解除と成長・復興の促進に向けたフランスの取り組みを強調し、両首脳はシリアの安全保障上の課題について協議、治安維持と安定の確保に向けた共同の取り組みの必要性を確認した。さらに、シリアの政治プロセス、国家の統一、独立、領土の主権を支持する考えを改めて表明した。
これに対し、シャルア大統領は、フランスの支援と過去13年間にわたるシリア国民への支援に謝意を表し、シリアが地域および国際社会において建設的かつ積極的な役割を果し、安定と領土保全によって体現されている国益に注力することを確認した。
さらに、シャルア大統領は、シリアが直面する現下の課題として、国民に対する経済制裁や領土統一の未達成を指摘した。併せて、新政権が掲げる国民的優先課題として、シリアの復興と発展、国際的地位の回復を目指す方針を強調した。
最後に、シャルア大統領は、フランス大統領からの招待を受け、数週間以内にフランスを訪問する予定である。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…