シリア・アラブ共和国大統領府は、アフマド・シャルア暫定大統領が国民対話大会準備委員会を設置、7人を委員に任命したとする大統領令を発出した。
委員に任命されたのは、ハサン・ダギーム、マーヒル・アッルーシュ、ムハンマド・ムスタト、ムスタファー・ムーサー、ユースフ・ハジャル、ヒンド・カバワート、フダー・アタースィー。
大統領令ではまた、委員会が内規を承認し、国民対話の成功を保証するための基準を設置、国民大会の閉幕声明発表まで活動を行うことが定められた。
イナブ・バラティーによると、各委員の略歴は以下の通り:
- ハサン・ダギーム:シリア国民軍心理指導局長
- マーヒル・アッルーシュ:作家・研究者、シャーム自由人イスラーム運動内の不和を仲介人として解消した経験あり。
- ムハンマド・ムシュタト:シャーム軍団渉外局長、政治学のディプロマを持ち、アレッポ県のアレッポ大学で、人材開発とリーダー育成のトレーナーを務めてきた。
- ユースフ・ハジャル:シャーム解放機構政治局長、シリア北西部の議会にあたる諮問評議会の政治部門責任者。
- ムスファター・ムーサー:シャーム解放機構メンバー、諮問議会議長、シリア北西部の政府にあたるシリア救国内閣の前保健委員長。
- ヒンド・カバワート:ジョージ・メイソン大学の宗教外交研究所に所属し、准教授として宗教間対話や紛争解決部門の部門長を務める。また、女性のエンパワーメントを目的とする組織タスタキッルの代表を務める。2017年から2022年までシリア交渉委員会の副代表としてジュネーブでの会合に出席。
- フダー・アタースィー:人道支援、救援活動分野の社会活動家で、国際人道救援機構の地域ディレクター、市民社会団体フォーラムとシリア避難民のための声の理事を務める。
同大統領令発出後、シャルア暫定大統領は7人の委員と会談した。
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