タス通信によると、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は訪問先のカタールの首都ドーハでの記者会見でシリア情勢について以下の通り述べた。
シリアはもはや、外国のプレイヤーの地政学的問題が解決される領域であることを望んでいない…。我々はすべての外国のプレイヤー、すなわちアラブ諸国、西側諸国、中国、ロシア、そしてイランがシリア情勢の安定化に後継することを望んでいる。
欧州諸国は、制裁の緩和にはロシアのシリアからの撤退が必要だと示唆する要求を押し付けようとしている。このような思考は、最近のヨーロッパに特徴的で、「我々と共にあるか、さもなくば敵である」というものだ…。これらの制裁はバッシャール・アサドとその政府を標的とはしていなかった。シリア国民に害をもたらすものだ。(制裁は)前政権よりも受け入れ得ると西側が考えている政府のもとでも続けられている。
シリアの多くの地域は中央の権威と距離を置きたいと考えている…。これはクルド人だけに限られてものではない。彼らはバイデン政権のもとで、何年にもわたって分離主義的な思想を育み、地域のすべての国に受け入れられない範疇となっており、大規模な戦争になる可能性もある。
しかし、他の民族・宗派グループも、現在の状況を利用して、何らかの自治権を主張することをいとわないだろう。
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ロイター通信によると、ドナルド…