シャルア暫定大統領は憲法宣言草案の起草を任務とする専門家委員会を設置(2025年3月2日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、国民対話大会の成果を踏まえ、法の支配に基づく国家建設を開始し、移行期を規定する法的枠組みを準備するための専門家委員会を設置すると定めた。
委員会は、アブドゥルマジード・アウワーク氏、ヤースィル・フワイシュ氏、イスマーイール・ハルファーン氏、ライアーン・カヒーラーン氏、ムハンマド・リダー・ジャルヒー氏、アフマド・クルビー氏、バヒーヤ・マールティーニー氏(女性)の7人から構成され、移行期を規定する憲法宣言草案の起草の任務を担い、大統領に草案を提案する。

シャルア暫定大統領は、委員会設置後、委員7人と会談した。

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イナブ・バラディーによると、各委員の経歴は以下の通り。

  • アウワーク氏:博士。憲法法専門の学者であり、トルコのマルディン・アルトゥクル大学で博士号を取得。
  • フワイシュ:法学博士。ダマスカス大学法学部学部長。エジプトで国際法の専門資格を取得。国際経済法、国際通貨基金(IMF)、世界貿易機関(WTO)に関する多数の研究を発表しており、世界経済と国際貿易に関する著書も複数執筆。
  • ハルファーン:博士。アレッポ大学法学部学部長。
  • カヒーラーン:博士。ダマスカス大学法学部公法学科長。
  • ジャルヒー:博士。ダマスカス大学政治学部学部長。イドリブ大学で博士号を取得。
  • クルビー:博士。シリア対話センターの「コンセンサスと共通アイデンティティ研究ユニット」責任者。アレッポ大学で公法の博士号を取得。
  • マルディーニー:法学博士。作家、ジャーナリスト、メディア関係者。英国のノーサンプトン大学で国際法の修士号を取得。

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