シリア人権監視団:ラタキア県、タルトゥース県、ハマー県、ヒムス県で3月6日以降、内務省総合治安局や国防省部隊による虐殺事件が29件発生し、市民568人が殺害(2025年3月8日)

シリア人権監視団は、ラタキア県、タルトゥース県、ハマー県、ヒムス県で3月6日以降、内務省総合治安局や国防省部隊による虐殺事件が29件発生し、市民568人が殺害されたことを確認したと発表した。

虐殺の詳細は以下の通り:

タルトゥース県:6件の虐殺が発生、123人が死亡したほか、個別の攻撃で5人が死亡
バーニヤース市:女性10人と子ども5人を含む60人(銃で殺害される)
バーニヤース市:6人
タルトゥース市:1人
ヤムフール村:6人
ヤムフール村:2人(村から逃走しようとして殺害される)
バーニヤース市クスール地区:24人
バーニヤース市ハリースーン橋地区:6人
バーニヤース市クスール地区:3人
ダイル・バシュル村:3人
アナーラト・ブハニーン村:5人

ラタキア県:18件の虐殺が発生し、378人が死亡したほか、個別の攻撃で少なくとも5人が死亡
ドゥワイル・バアブタ村、バイト・アーナー村:7人(銃で殺害される) シール村:24人(集団処刑) ムフターリーヤ村:38人(至近距離から銃で撃たれて、殺害される) ハッファ市:7人(頭や胸を撃たれて、殺害される) カルフィース村:22人(住宅で襲撃を受けて、殺害される)
バイト・ラーフー村:13人(銃で殺害)
ハマーム・ワースィル村:6人
バッルーザ村:4人
カアビーヤト・ファーリシュ村:1人
ハンナーディー村:6人死亡、1人負傷
ジャブラ市:4人
ジャブラ橋近く:3人(うち女性1人、女児1人)
スヌーバル村:50人
シャリーファー村:22人(うち女性3人)
ハッファ市:7人
その他各所:19人
ラタキア市:2人
スヌーバル村:30人
ブサイスィーン村:4人
バフルーリーヤ町:2人
ラタキア市農村地帯:10人
ラタキア市ダアトゥール地区:42人
バフルーリーヤ町:2人

ハマー県:5件の虐殺事件が発生し、62人が殺害されたほか、個別の攻撃で5人死亡
トゥワイム村:31人(うち女性4人、子ども9人)
サルハブ市:7人
トゥリームサ村:7人
アイン・クルーム村:2人
マシュラファ村(ミスヤーフ市近郊);1人
アラマイン村:20人(集団処刑)
ナフル・バーリド村:2人
ラサーファ村:15人
アラマイン村:1人
アスィーラ村:5人(虐殺)

ヒムス県:5人が処刑される
アシュラフィーヤ村:3人
ヒムス市:2人

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、国防省部隊がカルダーハ市に再突入した。

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SANAの報道内容は以下の通り。

国防省部隊がラタキア市の海軍司令部に対する「旧体制の残党」の攻撃を防ぐことに成功した。

「旧政権の残党」がラタキア国立病院を攻撃、内務省総合治安局の部隊がこれを迎撃した。

内務省総合治安局の車列がハマー市から沿岸地方に向かった。

内務省総合治安局の部隊はラタキア市で「旧体制の残党」のアジト複数ヵ所で大量の武器と装備を押収した。

ハマー県ミスヤーフ市近郊のワーディー・ウユーン村の名士が県との間で、内務省総合治安局の隊員や国防省部隊の兵士らの殺害に関わった犯罪者の身柄を引き渡すことで合意した。

内務省総合治安局の部隊がタルトゥース県各所に展開した。

内務省総合治安局の部隊は、ラタキア市内各所に展開し、臨時の拠点を設置した。

内務省総合治安局の増援部隊がジャブラ市に到着した。

内務省総合治安局は、ラタキア県で活動していた「旧体制の残党」が放棄した車のなかで、武器や装備を発見し、これを押収した。

内務省総合治安局の部隊および警察は、スティームー村の住民に対して「旧体制の残党」の追跡と治安開封作戦において、住民の安全を確保した。

ハッファ市近郊で、内務省総合治安局の部隊が「旧体制の残党」の要撃を受けた。

国防省のハサン・アブドゥルガニー報道官が沿岸地方の住民を慰問した。

ジャブラ郡と内務省総合治安局の使節団がフマイミーム航空基地(ラタキア国際空港)を訪れ、住民に自宅に帰るよう説得した。

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国防省は、ハサン・アブドゥルガニー報道官は、同省部隊が「旧体制の残党」の追跡を作戦計画に沿って続けているとの談話を発表した。

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