シャルア暫定大統領はロイター通信のインタビューに応じる:「アラウィー派に対する大量殺戮は、国の統合を推し進める自身の任務における脅威だ」「必要に応じて自身の同盟者も含む責任者を処罰する」(2025年3月10日)

アフマド・シャルア暫定大統領はロイター通信のインタビューに応じ、沿岸地域における混乱に関して、アラウィー派に対する大量殺戮は、国の統合を推し進める自身の任務における脅威だとする一方、必要に応じて自身の同盟者も含めむ責任者を処罰すると約束した。

シャルア暫定大統領は以下のように述べた。

シリアは法治国家であり、法がすべてを裁くことになる。
我々は虐げられた人々を守るために戦った。しかし、どのような理由であれ、無実の血が流されることは許されないし、誰の手によるものであれ、その罪が罰せられずに済むこともない
この状況(3月6日以降の沿岸地域での混乱)は、長年の恨みが爆発する報復の機会となってしまった。

一方、暫定政権側の被害については、治安要員200人が殺害されたことを認めつつ、全体の死者数については独立委員会の調査が完了するのを待ちたいと述べた。

このほか、シャルア暫定大統領は、ドナルド・トランプ政権発足以降、米国政府との接触は一切ないと述べ、その理由として「シリア問題は米国の優先課題ではない。答えは彼らに聞くべきだ。しかし、シリアの扉は開かれている」と述べた。

さらに、ロシアとの関係については、「シリアとロシアの関係を壊したくはない。ロシアの駐留が他国への脅威にならないようにしながら、戦略的関係を維持したい」と述べた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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