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地元調整委員会、シリア革命反体制勢力国民連立、シリア人権監視団など反体制組織は、8月20日晩から21日にかけて、軍がマッザ航空基地とカシオン山から、ダマスカス郊外県東西グータ地方の複数の市・村に毒ガスを装填した地対地ミサイルや迫撃砲で「前例のない」激しい砲撃を行い、多数の民間人を殺害したと主張した。
地元調整委員会によると、この攻撃による死者数は1,360人以上で、うち数十人が女性と子供だという。
砲撃が行われた市・村での死傷者の内訳は、ザマルカー町400人、ハムーリーヤ市300人、ドゥーマー市150人、カフルバトナー町150人、アイン・タルマー村75人、ムウダミーヤト・シャーム市およびダーライヤー市105人、サクバー市69人、アルバイン市63人、ジスリーン町16人、ハラスター市5人。
死者数に関して、シリア人権監視団は200人以上が殺害されたと発表した。
『ハヤート』(8月22日付)は、反体制活動家の話として、軍は、ジャウバル区(ダマスカス県)、ザマルカー町、アイン・タルマー村、カフルバトナー町、ドゥーマー市、ハラスター市、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市を空爆、それ以外の市・村は戦車やロケット弾によって砲撃された、と報じた。
シリア革命総合委員会によると、東グータ地方各地およびムウダミーヤト・シャーム市に対する軍の砲撃は21日未明(午前3時頃)に開始され、毒ガスによる中毒症状に襲われた住民数百人が各地の野戦病院に搬送されたという。
これに関して、ダーライヤー市地元評議会は声明を出し、同市の野戦病院が午後6時から中毒症状に襲われた患者の受入を開始したことを明らかにした。
またユーチューブには、毒ガスによる攻撃の被害現場だとされる映像が多数アップされた。主な映像は以下の通り:
http://all4syria.info/Archive/93870
http://all4syria.info/Archive/93921
映像はいずれも攻撃が行われたとされる前日の20日に公開されている。
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シリア革命反体制勢力国民連立は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したと断じたうえで、国連安保理に対して緊急会合を開き、アサド政権の集団犯罪を非難したうえで、国連憲章第7章に基づく決議を採択するよう呼びかけた。
その一方で、連立はこれまでの国連安保理の対応の遅れを非難、シリアの友連絡グループ各国に対して、「ロシアの拒否権発動を待たずに、ただちに行動する」よう呼びかけた。
また化学兵器使用に関する国連調査団に関しては、攻撃現場を調査するよう求めた。
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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長はアラビーヤ・チャンネル(8月21日付)の電話取材で、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃した断じたうえで、「この犯罪の責任を追及するための緊急会合を国連安保理に開催することを求める」と述べるとともに、化学兵器使用に関する国連調査団に現場の調査を行うよう呼びかけた。
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『ハヤート』(8月22日付)によると、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したと断じたうえで「虐殺はグータでの…自由シリア軍の英雄的行為への報復だ」としたうえで「政権はマッザ航空基地から発射された地対地ミサイルを用いて化学兵器を使用した…。政権は国連調査団の滞在を理由して反体制勢力に嫌疑をかけようとしているが、フェイスブックでの政権支持者の書き込みによると、化学兵器使用は体制のトップの命令による」と主張した。
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ダマスカス郊外革命指導評議会は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したと断じたうえで、ジュネーブ2を通じたアサド政権との交渉を「国家反逆罪」とみなし拒否、自由シリア軍の各部隊に意見の対立を解消し統合するよう呼びかけた。
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シリア人権監視団は、化学兵器使用に関する国連調査団に対して、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したされる現場の調査を行うよう呼びかけた。
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シリア民主フォーラムは声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したと断じたうえで、国連調査団に現場の調査を行うよう呼びかけるとともに、被災地への人道回廊の設置と人道支援を求めた。
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自由シリア軍参謀委員会のルワイユ・ミクダード政治広報調整官は、シリア革命反体制勢力国民連立の「活動への不満」を理由に、連立を脱会すると発表した。
クッルナー・シュラカー(8月21日付)が報じた。
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シリア自由国民ブロックは声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方などで軍が化学兵器をアサド政権が使用したと断じたうえで、国際社会に追求するよう求めた。
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シリア共産主義者委員会暫定指導部は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方などで軍が化学兵器を使用したとの反体制勢力の主張に関して、アサド政権が行ったと考える理由があるとしつつ、「こうした犯罪行為は一部の反体制組織がジュネーブに向かうことを拒否する過激な姿勢をもたらしてきた」と指摘、「西側諸国やイスラエルにとってシリア国民どうしを戦わせ、弱体化させることが…国益になることをみなが知らなければならない」と警鐘を鳴らした。
シリア軍総司令部は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に対して異例のテレビ会見を開き、「内乱(の煽動)、誤報(の発信)、シリア人の流血(を助長する)複数のチャンネルがいつもの通り、シリア・アラブ軍が今日、ダマスカス郊外で化学兵器を使用したとの主張し、嘘をついた」と発表した。
また「軍武装部隊総司令部はこうした主張が完全に偽りで、根拠がなく、シリアに敵対する一部の国が指導する醜い情報戦争の一環をなしていると断言する」と強調した。
そのうえで「総司令部は、憲法に従い自らの義務を遂行し、祖国から醜い武装テロ集団を根絶し…、共和国のいかなる場所であれ、テロとの戦いという愛国的に任務を完了する」と締めくくった。
SANA(8月22日付)が報じた。
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シリアン・デイズ(8月21日付)によると、検閲査察委員会のナビール・ハティーブ議長が解任され、ナズィール・ハイルッラー氏が後任の議長に就任した。
ダマスカス郊外県では、東グータ地方などで軍が化学兵器攻撃を行ったと反体制組織が主張するなか、シリア人権監視団によると、軍がムウダミーヤト・シャーム市に「前例のない」激しい空爆を加えた後、地上部隊が同市に突入した。
また同市周辺、ダーライヤー市周辺では、軍と反体制武装集団が交戦するなか、軍が砲撃を行った。
このほか、ハーン・シャイフ・キャンプなども軍の砲撃を受けた。
クッルナー・シュラカー(8月21日付)は、外国人戦闘員が搭乗していると思われるシリア軍ヘリコプターを反体制武装集団が未明に東グータ地方上空で撃墜した、と報じた。
一方、SANA(8月21日付)は、スバイナ町のシュルタ地区、クーム・ハジャル地区で、軍が反体制武装集団の掃討を完了し、同地の治安を回復したと報じた。
またフジャイラ村、アルバイン市、ザマルカー町、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市、タッル・クルディー、シャイフーニーヤ村、ダイル・サルマーン市、ズィヤービーヤ町、ザバダーニー市で反体制武装集団の追撃を続け、ドゥーマー殉教者旅団戦闘員らを殺傷、東グータ革命評議会などの拠点・装備を破壊したという。
さらにジャルマーナー市、ドゥッハーニーヤ市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性2人、子供1人を含む市民3人が死亡、13人が負傷した。
このほか、ムウダミーヤト・シャーム市でも、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供7人も含む市民11人が負傷した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、軍がバルザ区に「前例のない」激しい空爆を加えた後、地上部隊が突入した。空爆は隣接するハラスター市(ダマスカス郊外県)にも及んだという。
またジャウバル区で、軍と反体制武装集団が交戦するなか、サーダート地区、バーブ・トゥーマー地区、タフリール広場、バーブ・シャルキー地区、カッサーア地区、マサーキン・バルザ地区(科学研究センター)に迫撃砲弾が着弾した。
さらに同監視団によると、軍はジャウバル区を地対地ミサイルで砲撃したと発表した。
複数の反体制消息筋によると、反体制武装集団はジャウバル区の制圧をめざす軍をアッバースィーイーン・バス発着所付近で食い止め、戦車3輌を撃破、これに対して軍は地対地ミサイル6発で同地区に打ち込んだという。
このほか、ヤルムーク区でも軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。
一方、SANA(8月21日付)によると、バルザ区で反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したという。
またバーブ・トゥーマー地区、ティシュリーン公園、カッサーア地区(ザフラーニー病院)に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾、またバグダード通りで爆弾が爆発し、市民14人が負傷した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のシャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区、アーミリーヤ地区などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。
一方、SANA(8月21日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、バーブ市・ダイル・ハーフィル市街道、マーイル町、シャイフ・ナッジャール市で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したという。
アレッポ市では、ブスターン・バーシャー地区、マサーキン・ハナーヌー地区で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したという。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスル・ハリール市、ダルアー市などで、軍と反体制武装集団が交戦した。
一方、SANA(8月21日付)によると、カフル・ナースィジュ村、ダルアー市、ナワー市、フラーク市、ブスラー・シャーム市で反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したという。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市郊外のスィンジャール地方、シュグール村などを軍が空爆、またナキール市に対する軍の砲撃で女性2人を含む市民3人が死亡した。
一方、SANA(8月21日付)によると、アリーハー市、ワーディー・ダイフ村周辺、ビダーマー町、ジルス・アブヤド市、タフタナーズ市、カフルルーマー村、マアッラト・ヌウマーン市で反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したという。
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ヒムス県では、SANA(8月21日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハミーディーヤ地区、クスール地区、カラービース地区、ラスタン市、ダール・カビーラ村、タッルドゥー市、タラフ村、ガントゥー市、マシュラファ村で反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したという。
またヒムス市アクラマ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民7人が負傷した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のハウィーカ地区、ハミーディーヤ地区、マヤーディーン地区が軍の砲撃・空爆を受ける一方、反体制武装集団も手製のロケット弾でダイル・ザウル市内の軍の拠点などを砲撃、双方に死傷者が出た。
一方、SANA(8月21日付)によると、マヤーディーン市で爆弾が爆発し、市民20人が負傷した。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ユースフィーヤ村、シュクリー村、サファー村、スーフィヤー村、ターヤー村、マズルーム村で、民主統一党人民防衛隊がイラク・シャーム・イスラーム国、シャームの民のヌスラ戦線と交戦した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、スーサク村、ジャルバ村、ビールカヌー村をイラク・シャーム・イスラーム国、シャームの民のヌスラ戦線が襲撃し、住民らが応戦した。
LBCI(8月21日付)によると、内務治安軍総局は、シリアからベカーア県に入国したトラックで107mmロケット弾を発見、押収、運転手を逮捕した。
国連の潘基文事務総長は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に関して声明を出し、「衝撃」を受けたとの念を表明するとともに、シリアに滞在している国連調査団がシリア政府と事態を検討していると発表した。
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『ハヤート』(8月22日付)によると、国連安保理では、米英仏、ルクセンブルク、オーストラリア、韓国の6カ国がダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に関して、緊急安保理の会合を要請した。
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化学兵器使用に関する国連調査団のアキ・セルストロム団長は、スウェーデンの通信社の電話取材に対して、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に関して、テレビの映像で観ただけだとしつつ、「見なければならないことだと思う…。事態は、国連加盟国が安保理に、我々がこの事件を見なければならないと言うかによる。我々は現場にいる」と述べた。
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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェヴィッチ報道官はダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に対して声明を出し「(反体制勢力による)周到に準備された挑発だ」と述べた。
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米ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト副報道官は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に対して声明を出し懸念を表明、「さらなる情報を早急に集めるべく行動する」との意思を表明した。
また化学兵器使用を厳しく非難するとともに、国連に対して真相究明を正式に求めると付言した。
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キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に関して懸念を表明したうえで、「こうした疑いに対してただちにそして適切に調査がなされねばならない」と述べた。
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フランス政府報道官はダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に関して記者団に対し、「(フランソワ・オランド)大統領は攻撃(がなされたとされる)現場に向かうことを国連(調査団)に求める意思があると表明した」と発表した。
一方、フランス外務省報道官は「この攻撃で化学兵器が使用されたとの主張を調査する必要がある」としたうえで、「フランスはダマスカス一帯へのシリア政府による攻撃を非難する」と述べた。
さらにローラン・ファビウス外務大臣は、シリア政府による化学兵器の使用が事実であるとすれば、「単なる虐殺でなく、前例のない蛮行」だと非難した。
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ウィリアム・ヘイグ英外務大臣は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に関して声明で懸念を表明したうえで、「もし報告が確認されれば、シリアでの化学兵器使用における衝撃的な深刻化(shockin escalation)になるのは明らかだ」と述べ、責任追及の意思を示した。
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トルコの外務省は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に関して声明を出し、化学兵器調査に関する国連調査団に対して「直ちに光を当て…、調査を行うべき」としたうえで「もしこれらの発表が本当なら、国際社会には逃げる余地はなく、必要な姿勢をとり、人道に対する罪に対するふさわしい対応をとることになろう」と発表した。
一方、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に関してトルコのカナル24(8月21日付)で「テレビの映像からシリアで化学兵器が使われたことは明らかだ。我々は国連調査団に即時調査を呼びかけた」と述べた。
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ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に関して『シュツットガルト・ツァイトゥング』(8月21日付)で「これらのデータの調査が完了し(事実と判明し)た場合、事態は恐るべき犯罪に関わることになる」と述べた。
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サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張を受け、「人道的悲劇を停止するための明確な決議」を採択するための緊急安保理会合を開くよう呼びかけた。
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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、ダマスカス郊外県東グータ地方などを軍が化学兵器で攻撃したとの反体制勢力の主張に関して声明を出し「ダマスカスに(化学兵器使用に関する)国連調査団が滞在しているなかでこうした凶悪犯罪が起きること」が奇異だとしつつ、調査団に直ちに事件が発生したとされる現場に向かい、調査を行うよう求めた。
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国連安保理は非公開の緊急会合を開き、ダマスカス郊外県東グータ地方などで軍が化学兵器を使用したとの反体制勢力の主張に関して協議した。
『ハヤート』(8月23日付)によると、米英仏、ルクセンブルク、オーストラリア、韓国は、化学兵器使用に関する国連調査団による攻撃現場の調査へのシリアのすべての当時者の協力を求める決議の採択をめざしたが、ロシアや中国などが決議採択に反対の意を示し、議長が公式のコミュニケを発表するにとどまった。
安保理議長国アルゼンチンのマリヤ・クリスティーナ・ペルセバル国連大使は、事態への安保理の「深い懸念」を表明、「すべての安保理メンバーがいかなる当時者による化学兵器使用の国際法違反だとの点で一致し…、戦闘と発砲停止を強く呼びかけることで一致した」としたうえで、「犠牲者への迅速な人道支援の必要を確認」、「何が起きたのかを明確にして、状況を注視する必要がある」と述べた。
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安保理緊急会合に出席したヤン・エリヤソン国連事務副長は会合後、化学兵器使用に関する国際調査団が攻撃現場訪問の許可をシリア政府から得ること、そして治安状況がそれを許すことを」としたうえで、「事態は非常に危険で、現在の治安状況は、同地に入ることを許さない」と述べた。
そのうえで「我々は早急に調査を行う必要がある…。シリア政府と連絡をとっており、調査実施が可能となるよう、すべての当時者が協力することを望んでいる」と付言した。
AFP, August 21, 2013、Alarabia.net, August 21, 2013、al-Hayat, August 22, 2013, August 23, 2013、Kull-na Shuraka’, August 21, 2013, August
22, 2013, August 23, 2013、Kurdonline, August 21, 2013、LBCI, August 21,
2013、Naharnet, August 21, 2013、Reuters, August 21, 2013、SANA, August 21,
2013、Syrian Days, August 21, 2013、UPI, August 21, 2013などをもとに作成。
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