アレッポ市で正体不明の武装グループが、沿岸部でのアフマド・シャルア移行期政権の内務省総合治安局と国防省部隊によるアラウィー派住民らの殺戮、略奪を批判する前政権下の反体制活動家を殺害(2025年4月22日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がラタキア市南ラムル地区で麻薬密輸グループと交戦し、隊員3人が負傷した。

一方、SANAによると、県治安局が前政権の空軍情報部の有力士官の1人スルターン・ティーナーウィー准将容疑者を逮捕した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、アリーダ国境通行所近郊のミンタール村に設置されている内務省総合治安局の検問所が正体不明の武装グループの襲撃を受けた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市で正体不明の武装グループが、3月の沿岸部でのアフマド・シャルア移行期政権の内務省総合治安局と国防省部隊によるアラウィー派住民らの殺戮、略奪を批判する医師のフサーム・ダリール氏を銃で撃ち殺害した。

ダリール氏は、前政権に反対する反体制活動家。

また、アレッポ市で前政権の協力者とされるミードゥー家の住民ら6人が武装グループによって殺害された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市でダマスカス県タダームン地区での前政権による住民虐殺に参加したカーミル・アッバース(マリオ)容疑者とアムジャド・ユースフ容疑者が内務省総合治安局によって逮捕された。

一方、アフマド・シャルア移行期政権当局がバルカサ村で実施した治安作戦で逮捕されていた若者1人が、拷問を受けて死亡した。

また、オートバイに乗った2人組の武装グループがヒムス市のダーヒヤト・ワリード地区でアラウィー派の男女を襲撃、男性が死亡、女性が負傷した。

22日には負傷していた女性が死亡した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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