ヒムス市で正体不明の武装グループにアラウィー派住民が相次いで狙われ、殺害される(2025年4月23日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループがヒムス市カラム・ザイトゥーン地区の住宅を手りゅう弾と機関銃を使って襲撃し、住民1人と妻、そしてきょうだいの合わせて3人を殺害した。

また、ヒムス市ワーディー・ザハブ地区では、武装グループが住宅を襲撃し、男性とその妻、そして1ヵ月の乳児を含む子ども2人を誘拐した。

さらに、ヒムス市ジュッブ・ジャンダリー地区では、アラウィー派の男性1人が4人組の武装グループから暴行を受けて死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がシャジャラ町で強襲作戦を実施し、ヤルムーク殉教者旅団の元司令官の自宅で、大量の武器、弾薬、通信機器を発見し、これを押収した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市で60歳代の男性1人が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市近郊で前日に正体不明の武装グループによって連行されていた住民が遺体で発見された。

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シリア人権監視団は、アラウィー派に対する報復的行動を煽動する内容の画像を新たに入手したと発表した。

この画像には、ハッターブ村の有力者の1人とされるアブー・ジャービル・ハッタービーなる人物が、ハマー県のガーブ平原での宗派対立や強制移住を煽り、アルザ村で暮らしていたアラウィー派住民を「アサド体制の残党」だとして追放し、村を「新ハッターブ村」に改名したことが示されている。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マッザ区で、内務省総合治安局による前政権のシリア軍第215突撃連隊研究部門のアブー・ムハンマド・タイスィール・ムハンマド・ウスマーン容疑者逮捕に歓喜するデモが行われ、数百人が参加した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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