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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がイスラーム戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦の末、トルコ国境に近いマーリド村を制圧、アレッポ県北部におけるイスラーム戦線の本拠地マーリア市を包囲、同市への砲撃を開始した。
またダーイシュは、スーラーン・アアザーズ町、サーリヒーヤ村周辺、ハウル・ナウル村でイスラーム戦線などと交戦した。
一方、シリア軍は、ダーイシュとの戦闘のためマーリア市に向かっていたイスラーム戦線などからなるジハード主義武装集団の車列を、県北部のミスカーン村近郊で空爆した。
またシリア軍はダーイシュが占拠するアフタリン市、ダービク村、アアザーズ市を空爆した。
他方、ダーイシュは、バーブ市の肉取引業者に対して、「イスラーム法が定める方法に基づいてと殺がなされていない」との理由で、トルコからの鶏肉の輸入を禁止した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているタブカ市第2地区、第1地区ミルアーブ地域などを空爆、またラッカ市とアレッポ市を結ぶ国際幹線道路のタブカ市分岐点一帯を砲撃した。
これに対して、ダーイシュはタブカ航空基地一帯を砲撃した。
一方、クッルナー・シュラカー(8月16日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州の教育局は、学校で化学、哲学、音楽の3科目を教えることを振起することを決定し、初等、中等教育関係者に通達した。
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ダイル・ザウル県では、キシュキーヤ町、アブー・ハマーム市のシュアイタート部族の名士40人がビデオ声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)のカリフを名乗るアブー・バクル・バグダーディー氏の指導を賛美するとともに、同氏に対して、ダーイシュと戦闘を続ける部族戦闘員の「裏切り行為」を放免するよう誓願した。
一方、SANA(8月16日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ウルフィー地区で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の追撃を続け、チュニジア人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がシャッダーディー市のダーイシュ(イスラーム国)拠点を攻撃し、車輌2輌を破壊した。
ニナワ県では、治安筋によると、米軍がモスル・ダム近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、ダーイシュ戦闘員12人が死亡した。
また米軍は、スィンジャール町南部のクージャル村(ヤズィード教徒の村)を襲撃しようとしたダーイシュを空爆した。
マダー・プレス(8月16日付)が伝えた。
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バービル県では、イラク軍の軍事諜報局によると、ジュルフ・サフル地方へのイラク軍の空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員22人が死亡した。
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サラーフッディーン県では、ダルーイーヤ郡警察によると、イラク軍と部族民兵からなる合同部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)を撃退し、ダーイシュ戦闘員12人を殺害した。
AFP, August 16, 2014、AP, August 16, 2014、ARA News, August 16, 2014、Champress, August 16, 2014、al-Hayat, August 17, 2014、Kull-na Shuraka’, August 16, 2014、al-Mada Press, August 16, 2014、Naharnet, August 16, 2014、NNA, August 16, 2014、Reuters, August 16, 2014、SANA, August 16, 2014、UPI, August 16, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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