シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、議長であるガザール・ガザール師のビデオ声明を公開した。
声明の骨子は以下の通り。
兄弟であるクルドの人々に心より祝福と賛辞を表する。彼らが言葉を一つにまとめ、絆を結び、正義の側に勇敢に立ったことを高く評価する。
圧政に立ち向かい、正義を擁護することを決し拒まなかったドゥルーズ派の兄弟たちにも、深い敬意と感謝の意を表する。
シリアの統合を揺るがそうとする者に告ぐ。アラウィー派の利益、血の保護、災いの回避に貢献できないのであれば、沈黙を守り、理性ある者たちが、それぞれの場で、その知恵と働きと決意によって道を切り拓くことを見守りなさい。
我々の団結は、もはや単なるスローガンではない。
我々常に、そしてこれからも、正義を求め、圧政を拡大・正当化せず、これを止めるべく大義を掲げ続ける。
我々は国際社会に対して、国際的保護、分権的な自治、または連邦制といった多様な形態を通じて、我々が長年求めてきた根本的な政治的解決策に至ることを支援するよう要請する。
我々は、自決権と固有性の尊重、そして、平和的で民主的な選挙による解決策こそが、常に公正な選択肢であり、正当で人道的な要求であることを改めて確認する。それは、我々の人民の尊厳を守り、権利を保護し、排除や周縁化、抹殺から救う唯一の道である。
我々は今なお、家族単位での大量虐殺、都市の包囲、無辜の人々の飢餓、女性たちの拉致と性奴隷化、子どもたちや若者たちの殺害、無意味な逮捕、略奪、収奪といった日常的な重大な人権侵害に晒されている。
これらの蛮行は、「旧体制の残党」であるとか、あるいは「特定の人物や国家の支持者」といった空虚な口実のもとに、何らの良心の呵責もなく、法の抑止もないまま、今日に至るまで行われている。
最後に、皆さんに強く訴えたい。私は皆さんと共にあり、あなた方の痛みを目を向け、あなた方の叫びを聞いている。どうか声を上げて欲しい。どうか家を守り、外出を控えて欲しい。なぜなら、我々は団結によって勝利し、忍耐によって、たとえ暗い夜が長引こうとも、夜明けに到達できるからだ。我々の意志によって、尊厳と権利にふさわしい、輝かしい未来を築こう。
(C)青山弘之 All rights reserved.
シリア・クルド国民評議会のムハ…