正体不明の武装グループが、スワイダー県大スワル村にあるドゥルーズ派の信仰対象の預言者フドゥルの聖廟に放火、ハッラーン村が砲撃を受ける(2025年5月5日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループが、ドゥルーズ派の信仰対象で、大スワル村にある預言者フドゥルの聖廟に放火、破壊した。

一方、スワイダー24ムラースィルーン(Syrian Reporters)シリア人権監視団によると、ハッラーン村が砲撃を受けた。

これに関して、4月15日に「ハイダラ・アール・ジャアファル」に乗っ取られ、「シリア総合治安機関」に改称されたシリア・アラブ共和国大統領府のテレグラム・アカウントは、シリア東部のアカイダート、ブーシャアバーン、ブーサラーヤー部族がスワイダー県のベドウィン部族を支援するために部隊派遣を開始、「ヒジュリーの武装勢力」(ドゥルーズ派武装勢力)を熱誘導ミサイルで攻撃、部族との間で激しい戦闘を行っていると発表した。

また、ダーラ村がスワイダー県の諸派の砲撃を受け、住民が脱出、無人となっていると発表した。

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SANAによると、内務省は、ダマスカス郊外県のサフナーヤー市とアシュラフィーヤト・サフナーヤー市での戦闘での逮捕者のうち、殺人に関与していなかった22人を釈放した。

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シリア人権監視団によると、4月29日に激化したダマスカス郊外県アシュラフィーヤト・サフナーヤー市でのドゥルーズ派と国防隊予備部隊・内務省総合治安局との戦闘で重傷を負っていたドゥルーズ派の武装勢力のメンバー2人が死亡した。

これにより、一連の戦闘による死者は122人に達した。

このうち、戦闘行為により死亡した者は108人であり、内訳は国防省予備部隊の兵士、内務省総合治安局の要員、ドゥルーズ派戦闘員および民間人を含む。

さらに、即決処刑されたドゥルーズ派住民は14人に上り、その中には遺体が焼かれるなど、残虐な扱いを受けたケースも含まれている。

地域別の死者数は以下の通りである

ダマスカス郊外県

アシュラフィーヤト・サフナーヤー市

内務省総合治安局隊員:20人
ドゥルーズ派戦闘員:19人
ドゥルーズ派民間人:2人(うち1人は子ども)

ジャルマーナー市

国防省予備部隊兵士:10人
ドゥルーズ派戦闘員:7人
サフナーヤー市

ドゥルーズ派民間人:1人

スワイダー県

大スワラ村

ドゥルーズ派戦闘員:5人

ダマスカス・スワイダー街道

ドゥルーズ派宗徒:42人

ラッサース村

ドゥルーズ派民間人:1人

ブラーク村

国防省予備部隊兵士:1人

行方不明者(ドゥルーズ派):4人

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