スワイダー24などによると、イスラエルのドゥルーズ派の宗教指導者のムワッファク・タリーフ師は声明を出し、シリアのドゥルーズ派がシリア国内で自らのアイデンティティを維持し、正当な地位を獲得するよう呼びかけた。
声明の骨子は以下の通り。
シリアにおけるドゥルーズ派に対する我々の呼びかけは一貫しており、変わることはない。それは、アイデンティティを守り、統一されたシリア国家の中で正当な地位を確保することである。
シリアで暮らす宗派の信者は、真の意味でのシリア人であり、シリア・アラブへの歴史的帰属意識に誇りを持ち、それを堅く守っている。この姿勢が今後も変わることなく続くことを願っている。彼らこそが当事者であり、この地の主であり、自らの利益について最も優先順位と判断基準を知る者たちである。
我々は、シリア国民のすべての構成員に対し、国家再建と復興のために一致団結して尽力することを呼びかける。これは、国全体の利益のためでもある。同時に、シリア社会の織りなす社会的布に亀裂をもたらそうとするテロの手に警戒を怠ってはならない。
また、正確さを欠いた情報の流布や虚偽の声明、噂を拡散するという、SNSが果たす否定的な役割に対しても注意を喚起する。それらに対しては責任と慎重さをもって対応し、宗派間の争いや分断につながるような偽情報の罠に陥ることを避けねばならない。宗教的にも社会的にも宗派を代表しない個人や非公式な情報源から発せられる立場や発言を鵜呑みにすることのないよう、慎重な対応を求める。
(C)青山弘之 All rights reserved.
シリア・クルド国民評議会のムハ…