ロイター通信は、カヤ・カッラスEU外交政策上級代表は、再建支援や移民対策などの分野において、シリア政府機関への資金提供を可能とするため、シリアへの経済制裁の追加的な緩和を提案したと伝えた。
提案は、5月14日付の内部文書に基づくもので、それによれば、EUは加盟国に対し、シリアの国防省および内務省への資金拠出をも認めるとしており、その用途は、再建、能力構築、テロ対策、移民分野の協力などに指定されているという。 また文書には、化学兵器の廃棄に関して、シリアの国営機関との柔軟な関与を可能とする特別条項も含まれている。 さらに提案には、シリア商業銀行への制裁の解除も盛り込まれているが、アサド前政権に関与した個人への制裁措置は維持される方針だという。
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シリア・クルド国民評議会のムハ…