Contents
シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、過去1ヶ月間で、ダーイシュ(イスラーム国)に新たに6,000人の戦闘員が加わったと発表した。
うち1,000人強が外国人で、残りがシリア人だという。
アブドゥッラフマーン代表によると、ダーイシュ戦闘員の数は現在5万人に達し、うち2万人以上が外国人で、その割合は2013年春以降もっとも高い値だという。
ロイター通信(8月19日付)などが伝えた。
**
シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県カラムーン地方で18日、ヒズブッラー戦闘員が仕掛けた爆弾の爆発により、ダーイシュ(イスラーム国)の司令官が死亡したと発表した。
これに関して、マナール(8月19日付)が、シリア軍がカラムーン地方無人地帯で行った「特殊作戦」によってこのダーイシュ司令官が殺害されたと報じた。
マナールによると、この司令官は「アブー・アブドゥッラー・イラーキー」を名乗るイラク人で、自爆作戦、自動車爆弾による攻撃を統括していたという。
**
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方無人地帯では、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団戦闘員14人がシリア軍、国防隊との戦闘で殺害された。
一方、ハラスター市郊外のシリア軍検問所をアジュナード・シャーム・イスラーム連合が襲撃し、兵士5人を殺害、またシリア軍による東グータ地方一帯への空爆で女性1人、子供3人を含む7人が死亡した。
アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。
またスーラーン・アアザーズ町周辺(アフティームッラート村方面)では、進軍を続けるダーイシュがクルド人戦線旅団、ジハード主義武装集団と交戦した。
ジハード主義武装集団は、ダーイシュによって占拠されたハウル・ナフル村、サーリヒーヤ村、アフティームッラート村、アルシャーフ村に対して砲撃を行ったという。
一方、シリア軍は、イスラーム戦線タウヒード旅団の本拠地マーリア市各所、ダーイシュによって制圧されたダービク村、アルシャーフ村、アフタリーン市、バーブ市を空爆した。
他方、SANA(8月19日付)によると、タラーリーン村、スーラーン・アアザーズ町、ハンダラート・キャンプ、ウワイジャ地区、フサーミーヤ村、アルシャード村、ターディフ市、アブラ村、アレッポ市シュカイイフ地区、カスタル・ハラーミー地区、ハーン・アサル村、アナダーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市などダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対してシリア軍が空爆を続けた。
**
ダイル・ザウル県では、ARA News(8月19日付)によると、ヒサーン村で住民2人を石打の刑に処し、遺体を村の広場で晒した。
ダーイシュ(イスラーム国)はビデオ声明を出し、米軍によるニナワ県モスル・ダム一帯などへの空爆に対して、「イラク北部での空爆を止めなければ、あらゆる場所で米国人を攻撃し…、合衆国を血の海に沈める」と発表した。
マダー・プレス(8月19日付)が伝えた。
**
サラーフッディーン県では、サラーフッディーン作戦司令室によると、イラク治安部隊がティクリート市中心の3地区を、ダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末に制圧した。
またダルーイーヤ郡では、イラク軍がダーイシュの車列を空爆し、ダーイシュ戦闘員23人を殲滅した。
**
バービル県では、治安筋によると、ジュルフ・サフル地方に対するイラク軍の空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員20人が死亡した。
**
ディヤラ県では、イラク軍第5師団司令部によると、ヤアクーバ市北部に対するイラク軍の空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員4人が死亡した。
AFP, August 19, 2014、AP, August 19, 2014、ARA News, August 19, 2014、Champress, August 19, 2014、al-Hayat, August 20, 2014、Kull-na Shuraka’, August 19, 2014、Qanat al-Manar, August 19, 2014、al-Mada Press, August 19, 2014、Naharnet, August 19, 2014、NNA, August 19, 2014、Reuters, August 19, 2014、SANA, August 19, 2014、UPI, August 19, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ロシア当事者和解調整センターの…
ロシア当事者和解調整センターの…
イエメンのアンサール・アッラー…