ヒムス県、アレッポ県で前政権関係者らの殺害続く(2025年5月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がブーカマール市での精密治安作戦により、「フート」(クジラ)の異名で知られていた武器麻薬密輸業者のフサイン・アリー容疑者を逮捕した。

また、アシャーラ市で何者かが銃を無差別に発砲し、子ども1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った正体不明の武装グループがバードゥー村とマシュラファ村を結ぶ街道で住民1人を銃で撃ち、即決処刑した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループが19日にヤフムール村で27歳の男性を誘拐、その後殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市の国立競技場南地区で正体不明の武装グループが、旧シリア軍第4師団に所属していたルワイ・スライティーン大佐を銃で撃ち殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った正体不明の武装グループがカフルサジュナ村とマダーヤー村を結ぶ街道で内務省総合治安局の隊員1人を銃で撃ち殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、旧シリア軍兵士1人がサフィーラ市で正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

また、アレッポ市のブスターン・カスル地区でも正体不明の武装グループが前政権の総合情報部の下士官1人を銃で撃ち殺害した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アシュラフィーヤト・サフナーヤー市での国防省予備部隊・内務省総合治安局との戦闘の際に行方不明となっていたサフナーヤー市出身若い男性が遺体で発見された。

これにより、ダマスカス郊外県ジャルマーナー市、アシュラフィーヤト・サフナーヤー市、スワイダー県各所での国防隊予備部隊・内務省総合治安局とドゥルーズ派民兵による戦闘で新たな死者が確認され、死者総数は140人となった。

このうち、戦闘行為により死亡した者は124人であり、内訳は国防省予備部隊の兵士、内務省総合治安局の要員、ドゥルーズ派戦闘員および民間人を含む。

さらに、即決処刑されたドゥルーズ派住民は17人に上り、その中には遺体が焼かれるなど、残虐な扱いを受けたケースも含まれている。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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