シャルア大統領は「アレッポは勝利の鍵」祝典に出席するためアレッポ市を訪れ、演説を行う(2025年5月27日)

SANAによると、アフマド・シャルア大統領は、「アレッポは勝利の鍵」祝典に出席するためアレッポ市を訪れた。

シャルア大統領は会場で以下の通り演説した。

アレッポの人々よ、尊い血で栄光の記録を書き、忍耐で進撃の帆を織り、奮闘の汗で誇りと高貴の首飾りを編んだ者たちよ。
我々は今日、銀色に輝く(シャフバー)アレッポの地に集った。この地は暴風にも屈せず、嵐にも従わなかった。それは砦であり、壁であり、忍耐の証であった。
この都市では、革命は誓いを守り約束を果たした男たちの痛みの母胎から生まれた真実の叫びだった。彼らは人知れず行動し、栄光を築き、解放戦で輝かしい足跡を残した。
その喪失にどれほど心を痛め、奪還をどれほど決意したことか。多くの人々は私に立ち入るなと警告したが、私は言った。「アレッポほど偉大な勝利はなく、アレッポに匹敵する勝利もない。
私はアレッポ解放こそ勝利の鍵だと確信していた。我々は準備を整え、軍隊を整備した。アレッポのための戦いほど熾烈なものはなかった。アッラーに委ねつつ、我が軍がその城門に進軍を開始すると、敵の要塞は崩れ始めた。
英雄たちが最初の路地に入ったとき、私は同志らを振り返り、こう言った。「これは、諸民族が1世紀に1度起こす瞬間だ」。
そうだ、歴史における偉大な瞬間だった。あの時、私はアレッポの城壁からダマスカスを見た。
同胞よ、2年前の今日、私はアレッポで皆さんに会おうと言った。我々が再びアレッポに戻ってこなければ、この盾を得ることに値しなかった。
今、我々は約束を果たした。皆さんのもとに戻り、吉報を届けたい。アレッポは経済の偉大な灯台となるだろう。
アレッポの中心から、私は世界に宣言する。専制に対する我々の戦争は終わった。貧困に対する我々の戦いが始まった。
寛大なるアレッポの民よ、偉大なるシリアの民よ、あなたたちの土地は解放され、栄光が取り戻され、地域や世界における諸君らの居場所は回復された。諸君らからは拘束が解かれ、重荷が軽減され、発展の障害が取り除かれた。道は諸君らの前に整備されている。だから、努力の腕をまくり、仕事に熟練し、創造性を発揮し、アッラーと世界に諸君らが築いているものを示せ。土地を築き、社会を再生させ、正義の腕となり、弱者を守り、貧者の支えとなり、解放の英雄であったように、建設の騎士であれ。
寛大なるシリア人よ、さまざまな会場で、諸君らの名がどう語られているを見るがいい。かつては権利を奪われ、門前払いされ、殺害、追放、屈辱の運命に晒されていたシリア人がどのように評価と尊敬の対象となっているかを。
我々が目にしちえる、兄弟たちや友人たちからの支援と制裁解除は、政治的お世辞などではなく、世界が諸君らの犠牲と英雄的行為に応えた正当な報酬である。この重大な使命に対し、責任の重さを胸に刻み、自らを裏切らぬように、世界の期待を裏切らぬようにせねばならない。
諸君らは、この荒廃の時代における東方の好機であり、危機と戦争の時代における安定の機会だ。だからこそ、この好機を活かし、責任を果たそう。
偉大なるシリア国民よ、建設の戦いは始まったばかりだ。皆で団結し、アッラーに支援を求め、歴史ある祖国とそれにふさわしい民として明るい未来を築こう。我々は、以前と変わらぬ誠実な支援者であり、決意は潰えず、意志は屈しない。
かつて掲げたスローガン「我々は寛がず、休ませない、シリアを再建するまで」をこそ再び掲げよう。アッラーの御力のもとに、世界に誇れる国を築こう。







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