ロイター通信:バラック米シリア担当特使は、ジハード主義戦闘員数千人をシリア軍に統合するシャルア移行期政権の計画に対して透明性が担保されることを条件に承認、トルキスタン・イスラーム党は解体(2025年6月2日)

ロイター通信は、トーマス・バラック在トルコ米国大使兼任シリア担当特使がシリアの首都ダマスカスを訪問した際に、ジハード主義戦闘員数千人をシリア軍に統合するアフマド・シャルア移行期政権の計画に対して、透明性が担保されることを条件に承認したことを明らかにしたと伝えた。

バッラク氏は、ダマスカス訪問時にロイター通信の質問に対して、外国人戦闘員の多くがシャルア移行期政権にきわめて忠実であるとしたうえで、彼らを排除するよりも国家再建プロジェクトの枠内に留める方が望ましいと述べた。

またシリア国防省の3人の高官は、米国の承認のもと、約3,500人の外国人戦闘員がシリア軍に統合される予定だと離した。

彼らによると、その多くは中国およびその周辺諸国出身のウイグル人で、新たに編成された第84旅団にシリア人とともに配属されるという。 一方、トルキスタン・イスラーム党のウスマーン・ブーグラー政治部門責任者は声明を出し、自らの組織が正式に解体され、シリア軍に統合されたと発表した。

声明によると、トルキスタン・イスラーム党のメンバーは現在、完全に国防省の指揮下に入り、国家の方針に従い、いかなる外部勢力とも関係を有さない、という。

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