シリア領内から占領下ゴラン高原に向けて砲撃:イスラエル軍もダルアー県を砲撃(2025年6月3日)

SANAは、イスラエル軍がダルアー県西部のヤルムーク渓谷を砲撃したと伝えた。

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これに関して、シリア人権監視団などは、クーヤー村とマアルバ町の間に位置する農地に迫撃砲弾2発(あるいは3発)が着弾したと発表した。

シリア人権監視団によると、迫撃砲弾の着弾を受けて、イスラエル軍無人航空機複数機がヤルムーク渓谷に飛来した。

また、イスラエル軍が占領下ゴラン高原からダルアー県西部とクナイトラ県に対して砲撃を行った。

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一方、『エルサレム・ポスト』は、イスラエル軍が、ダルアー県から占領下ゴラン高原のヒスピン地区に向かって2発のロケット弾が発射され、同地区など下ガリラヤ地方で警報が発令されたと伝えた。

これに関して、イスラエル・カッツ国防大臣は、アフマド・シャルア暫定大統領に「イスラエル国家に対するあらゆる脅威や発砲についての直接的な責任があり、可能な限り早急に全面的な報復が行われるだろう」と述べた。

イスラエル軍はテレグラムを通じて以下の通り発表した。

21:39
IDF:初期報告。ハスピンで警報が発令され。詳細は確認中。

21:59
IDF:ハスピンおよびラマト・マグシミムで21時36分に警報がなり、シリアからイスラエル領に越境した2発の発射体が確認され、いずれも空き地に落下した。

22:03
IDF:初期報告。ガリラヤ地方でサイレンが鳴った。詳細は確認中。

22:37
IDF:先ほど、イスラエル領に向けて発射された砲弾に対応し、イスラエル軍の砲兵部隊がシリア南部を攻撃した。

22:43
IDF:ガリラヤ地方で22時に警報が鳴った件について、破片が落下する可能性があったため警報が発令されたが、その後、誤認識だったことが判明した。

01:15
IDF:本日(火曜日)早朝、イスラエル領に向けて発射された砲弾を受け、イスラエル空軍戦闘機がシリア南部にあるシリア政権の兵器を攻撃した。 現在のシリア情勢に対する責任は、シリアの政権にある。敵対行為がその領土から続く限り、その結果を負い続けることになる。イスラエル軍は、イスラエル国家に対するすべての脅威に対処する。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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